人気女優に加え、大物俳優の久しぶりの主演作など、23年1月から始まる地上波ドラマは、話題性抜群で期待も高い作品が目白押しだ。独自に評価した「期待度ランキング」を紹介したい。
第10位は「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS系)。広瀬すず演じる九州の田舎町で育った女性と、King & Princeの永瀬廉扮する音楽家を目指す青年との恋愛模様を描いたストーリーだ。
すずは21年放送の嵐・櫻井翔とのW主演ドラマ「ネメシス」(日本テレビ系)が大不評だったことに加え、姉で女優の広瀬アリスの人気が急上昇し、立場が逆転して苦境に立たされていると一部で懸念されている。アリスはNHK大河ドラマ「どうする家康」(NHK)に出演し、注目度も高い。正念場を迎えるすずの迫真の演技に期待がかかる。
第9位は女優の菜々緒が主演を務める1月5日スタートの「忍者に結婚は難しい」(フジテレビ系)。原作は、同局で放送された女優・深田恭子主演の「ルパンの娘」シリーズでも知られる横関大氏の同名小説だ。ストーリーは甲賀と伊賀忍者の末裔同士が結婚するというラブコメディ。アクションシーンが多く、「10頭身」とも言われる抜群のプロポーションを誇る菜々緒の「忍者扮装」も見どころの1つ。「ルパン」では深田が艶っぽいコスチュームで話題となったことから、菜々緒も負けられないはずだ。
第8位は「100万回 言えばよかった」(TBS系)。同局では16年ぶりとなる女優の井上真央が主演を務める。「きのう何食べた?」(テレビ東京系)、「おかえりモネ」(NHK)などを手がけた脚本家・安達奈緒子氏が描く完全オリジナル作品。「切なくて温かいファンタジーラブストーリー」という触れ込みで、23年の泣けるドラマとして、22年の「silent」(フジテレビ系)のようなヒット作となるか注目される。
ちなみに、井上と交際が噂されている嵐の松本潤は「どうする家康」に主演。視聴率バトルでは敵同士で、どれほど激突するのか、見ものでもある。
第7位は「罠の戦争」(カンテレ・フジテレビ系)。「銭の戦争」(2015年)、「嘘の戦争」(2017年)に続く戦争シリーズの第3弾で、俳優の草なぎ剛が6年ぶりに民放連続ドラマで主演を果たす話題作だ。草なぎ演じる議員秘書が、自身を裏切った政治家に復讐を果たすストーリー。ジャニーズ事務所退所後、初の連ドラ主演作でもあり、「新しい地図」として稲垣吾郎、香取慎吾と着実に歩を進めてきた草なぎにとって、勝負の作品となる。
「すずにとっては、アリスを再逆転する絶好のチャンス。ヒット作にしたいと意気込んでいるはずです。菜々緒は『ルパン』の深田と比較されることもあり、こちらも負けられません。『100万回』は人気脚本家の作品だけに失敗は許されず、井上のプレッシャーも相当なものでしょう。草なぎは新しい地図を発展させられるか、腕の見せどころです」(芸能記者)
誰にとっても負けられない戦いとなるドラマのようだ。
(石田英明)