「助っ人は無名と出戻り!?」中日発表に肩透かしも立浪監督の「ドミニカ視察」成果はあった

「な〜んだ、アルモンテか?」と、中日ファンのため息が聞こえてきそうだ。

 中日が新加入の外国人選手2人を発表した(11月22日)。今季はメキシカンリーグ・モンテレイでプレーしていたオルランド・カリステ内野手と、ソイロ・アルモンテ外野手だ。

 アルモンテは2018年から3季在籍していた“出戻り”だ。立浪和義監督がわざわざドミニカ共和国入りし、ウインターリーグを視察したというのに“再契約”とは、ガッカリしたファンも多いのではないだろうか。

「ピッチャーと、あと大砲タイプをもう1人獲るようです。そちらも同時に発表できなかったということは、現在もまだ選定中なのか、交渉の途中なんでしょう」(地元メディア)

 ほかにも“交渉中”とされる外国人選手がいないわけでもない。

「レッズのアリスティデス・アキーノ外野手が日本球界に売り込みをしているとの情報は、米国内でも流れています」(米国人ライター)

 アキーノは右投げ右打ちのスラッガーだ。カリステ、アルモンテ同様、ウインターリーグにも参加しており、立浪監督が視察するなか、特大の大アーチを放った。十分なアピールができたようだが、今回の発表にはその名前がなかった。

 前出の名古屋の地元メディア担当者がこう続ける。

「アキーノが中日の新外国人ではないかと予想された理由は、立浪監督の前でホームランを打っただけではありません。強肩なんです。広いバンテリンドームの外野フェンス付近からでもカットマンなしでバックホームできるくらい」

 大砲タイプで強肩。一部では「金銭面で折り合いがつかないのでは?」とも言われているが、そうではないらしい。

「バットを構えたときのグリップの位置が独特。胸のあたり、顔よりも下にバットを握る手がくるんです。インコースを苦手にしています」(前出・米国人ライター)

 中日以外のNPB球団にも売り込みをしているという。中日が興味を示したのは本当らしいが、現地視察した立浪監督の評価はイマイチだったとか‥‥。インコースが打てないことを見抜いたのかもしれない。

「3人目の新外国人選手」の交渉は遅れているようだが、アキーノ獲得を見送った理由が現地視察だったとすれば、立浪監督の渡航も無駄ではなかったようだ。

(スポーツライター・飯山満)

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