11月20日、永久凍結されていたアメリカのトランプ前大統領のTwitterアカウントが、イーロン・マスク氏によっておよそ1年10カ月ぶりに復活した。
トランプ氏自身はTwitterへの復帰を否定しており、21日午前11時現在で投稿はされていないが、ネット上では《必ず戻って来る》との予測が飛び交っている。
「21年1月6日にトランプ氏の支持者らが『大統領選挙で不正があった』と訴え、連邦議会が開かれていた議事堂を襲撃。トランプ氏が襲撃者へ『大好きだ』『彼らは愛国者だ』などと投稿したことが事件を扇動しているとして、同8日をもってTwitterアカウントが永久凍結されていました。しかし、Twitter社を買収した『言論の自由絶対主義者』を自認するマスク氏が11月19日にトランプ氏のアカウント凍結を解除するかアンケートを実施したところ、およそ1500万人のユーザーが参加し、凍結解除賛成派が51.8%と過半数をわずかながら上回った。これにマスク氏は『民の声は神の声』と投稿。トランプ氏のアカウントが復活したわけです」(社会部記者)
なお、トランプ氏は20日に開かれた共和党関連のイベントの中でTwitterに復帰するつもりはあるかと問われ、「マスク氏のことは気に入っている。彼は頭がいい」としつつも復帰する意思がないことを明らかにしている。しかし、トランプ氏のこの発言を懐疑的に見る人も多く《いやいや、あのツイ廃は絶対に戻ってくるでしょ》《最初は興味がないふうを装いながら、「そんなに私が恋しいか?」って感じで戻ってくる気がする》などと、結局はTwitterに復帰すると予想する声が多く見られる。
「トランプ氏は自身の企業であるトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループで、Twitterにそっくりなアプリ『Truth Social』を開発・運営しており、すでに400万人以上のフォロワーを抱えています。それだけに、ライバル社であるTwitterにわざわざ復帰する可能性は低いのではないでしょうか。トランプ氏は政治家である以前にビジネスマンでもありますからね。TwitterとTruth Socialが合併するようなことでもなければ、復帰は難しいと思います」(経済ジャーナリスト)
約8800万人のフォロワーがいるTwitterへの帰還はあるのか。あるとすれば、そのひと言目は何になるのか。
(小林洋三)