「こう言うとヤクルトファンに怒られるのかな? 中日対西武の日本シリーズとかね」
来季の日本シリーズで、この両軍の対戦が観てみたいと語ったのは、ヤクルト一筋22年、2133安打で名球会入りも果たした野球解説者の宮本慎也氏。YouTubeチャンネル〈野球いっかん!〉に出演してのことだ(11月14日)。
辻発彦氏の辞任により、西武の指揮官に就任した松井稼頭央・新監督はPL学園高卒。同じくPL学園出身の宮本氏にとって5年後輩であり、今季より中日で指揮を執った立浪和義監督は同校の1年先輩。宮本氏のテンションはいやがおうにも上がるわけで、
「やばいよ、『立浪』対『松井稼頭央』。これはもうたまらんね。オレ全部解説入れてくれ!」
と、鼻息荒く夢を膨らませるのだった。
PL学園卒のプロ野球選手といえば、古くは打点王を3度獲るなど阪急の黄金期を支えた加藤秀司、オリックスのコーチ時代にイチローを指導したことでも有名な新井宏昌、「KKコンビ」で名を馳せた清原和博と桑田真澄、それに今季で引退した福留孝介など数多くの名選手を輩出してきたが、プロ野球の監督となると意外と少なく4人。松井新監督と立浪監督に加え、尾花高夫(10、11年・横浜)、平石洋介(18、19年・楽天)がいるのみだ。リーグ優勝を成し遂げた者はおらず、仮に「中日対西武」の日本シリーズが実現すれば、一挙に優勝経験監督を2人出すことになる。
中日はヤクルトを、西武はオリックスの牙城を崩して、宮本氏の期待に応えられるか。
(所ひで/ユーチューブライター)