20日のドラフト会議で巨人から1位指名を受けた高松商・浅野翔吾外野手。
原監督が早々に1位指名を公表。右打ちの外野手を補強ポイントに挙げていた岡田彰布新監督率いる阪神との競合となったが、くじ引きの結果、原巨人が交渉権を獲得した。
そんなスター候補にも「苦手」はあった。
「浅野クンの打撃センスの高さは立証済み。でも、守備やメンタル面のことはあまり語られていません」(球界関係者)
俊足外野手なので守備範囲は広い。また、肩はむしろ強いほうだ。しかし、「スローイング・フォーム」が雑になるときがあるという。
「ちゃんとした人が見たら分かりますが、力で遠くに放ろうとしており、この投げ方ではいずれ肩を壊すんじゃないかと心配になります」(高校球界関係者)
U-18大会でのこと。代表チームでいっしょになった大阪桐蔭高の松尾汐恩捕手がシートノック後、浅野選手のスローイングにダメ出しをしたという。
浅野選手は松尾捕手に指導を仰ぎ、大会中、その修正を図っていた。おそらくプロ入り後、最初に着手されるのは木製バットに適したスイングではなく、松尾捕手が指摘したスローイング・フォームの作り直しではないだろうか。
「たまにいるんです、打撃が凄すぎて守備の基礎が疎かになっている選手が。身体能力が高すぎて『ヘンな自己流』が完成してしまった選手もいます」(前出・同)
また、地元ローカルTV局の企画で高松商の放送部の同級生女子が浅野選手にインタビューするシーンがオンエアされた。浅野選手は対面後、少しずつ後ずさり。同級生女子に「目、合わせてくれな〜い!」と叱られてしまった。
こんな調子で都会に出て大丈夫?「苦手克服」が気がかりだ。
(スポーツライター・飯山満)