プーチンは病気を克服したのか? 各国情報機関が指摘する「影武者説」の根拠

 今月7日、70歳の誕生日を迎えたロシアのプーチン大統領。ロシア人男性の平均寿命68.18歳を超え、また、かねてより重病説が報じられているが、その割には連日自ら声明を発表するなど精力的に活動しているように見える。実はそのほとんどを“瓜二つの別人”が行っているとの“影武者説”が流布されている。

 ウクライナの情報部門のトップ、キリロ・ブダノフ情報総局長は8月に同国の報道番組に出演した際、「これまで公の場に姿を見せたプーチン大統領の画像を比較すると、同じ人物に見えても耳の形が違う。耳は指紋のようなもので同じ形のものはない」とコメント。さらに歩き方や仕草、身長なども異なると指摘している。

 また、6月には英国の大衆紙「デイリー・スター」が諜報機関MI6の複数の現役幹部の証言から「(本物は)すでに死亡している可能性すら否定できない」という衝撃的な記事を掲載。ネット都市伝説を肯定するような内容だが、もしこの話が事実であれば現在のプーチン大統領は別人ということになる。

「MI6の死亡説はあくまで可能性を示しただけです。ただし、プーチン大統領に影武者がいることはウクライナ戦争の前から各国情報機関の間では知られた話。特に近年は健康面で問題を抱え、開戦後は常に命を狙われている状況です。少なくとも影武者は3人存在し、暗殺の危険に晒される視察などはもっぱら彼らが担っているとも言われています」(軍事ジャーナリスト)

 なお、現在の状況を考えるとプーチン大統領がもし死亡していたとしても、ロシア政府がその事実をすぐに公表する可能性は低いという。

「いまロシアでは、兵士の部分動員令で政府に対する不満が急速に高まっています。ここでプーチンの死亡が判明すれば、国内で大きな反動が起こることもありえるでしょう。仮にソ連崩壊のようにロシア崩壊のようなことが起きれば、戦争犯罪に対する処罰の対象は政府中枢、そこに食い込むオリガルヒにも向けられるはず。なので、もしプーチンが死去していても、しばらくは影武者を本物として体制の存続を図ろうとするでしょう」(同)

 まるで小説や映画のような話だが、何でもアリの今のロシアなら確かにこんなシナリオもありそうだ。

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