男子ゴルフ「不調御三家」のお家事情(1)石川遼、突然のサポートチーム解体

 女子ゴルフ界が「黄金世代」を中心に人気を集める中、男子の御三家である石川遼、松山英樹、小平智は精彩を欠くばかり。表面上は体調不良を強調するが、その実態は各選手の「チーム解体」が真相のようなのだ。

 人気低迷が叫ばれる男子ゴルフだが、ここにきて雲間から太陽がのぞく展開に。その牽引役となっているのが石川遼(27)だ。スポーツ紙デスクが言う。

「石川が18年に選手会長に就任し、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の副会長も兼務。新たな施策やみずからの国内復帰もあり、観客数が約29万人から約34万人へと増加した。さらに今年10月には、米国男子ツアー(PGA)との共同開催『ZOZOチャンピオンシップ』(千葉・習志野CC)が加わり、賞金総額は過去最高となった。出場者にはタイガー・ウッズも決定済みで、JGTOの青木功会長も『大いに期待感を持った1年になる』とご満悦です。ファッション通販大手の『ZOZO』の主催とあって、国内大会では史上最高額となる賞金総額975万ドル(約11億円)で、優勝賞金175万ドル(約2億円)と豪華そのものです」

 さぞかし、日本の御三家もタイガーとの共演に胸を躍らせているかと思いきや、

「予選落ちのない4日間72ホールのストロークプレーで初代王者を争うのですが、メンバーは米ツアーから60人、日本からは賞金ランク上位者や推薦選手ら18人の計78人。現時点で、石川と小平智(29)は推薦枠での出場になりそうなくらいの不調ぶり。このままの体たらくでは辞退なんてケースもありえますよ」(スポーツ紙ゴルフ担当記者)

 確かに、石川の状態は深刻だ。今季5戦を終えた6月上旬時点で、欧州遠征は2戦とも予選落ち、国内でも47位、棄権、20位と光明を見いだせずにいた。ゴルフ担当記者によれば、

「米ツアーのシード権を失い、昨年から国内ツアーに復帰するも、まさかの未勝利で賞金ランク22位。最終戦こそプレーオフの末の2位と存在感を見せましたが、今季も持病の腰痛が癒えず、プロ転向後では初の途中棄権まで味わった。それどころか、プロデビューの頃から彼をそばで支え続けてきたマネージャーが現場を外された。さらに、米ツアー時代からコンビを組んできたキャディーまで変更と、まさに突然、『チーム遼』が解体してしまった」

 ことゴルフに関しては、選手の個人プレーではなく、キャディーやマネージャーなどを含めたチームプレーが求められるだけに、チーム解体は今後の選手生活に大きな影響を与えることになりそうなのだ。スポーツライターによれば、

「例えばテニス界だって錦織圭しかり大坂なおみしかり、さまざまなサポートがあってこそで、『チーム』として機能し、高みを目指している。昨季まで松山のエースキャディーを務めていた進藤大典氏が『最近の米ツアーは、チーム力が左右すると言っても過言ではありません』と話していましたが、まさにそのとおりです」

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