かつての輝きを失いつつある石川遼。サポート体制の変更がプラスになればいいが、周囲からは心配の声ばかりが聞こえてくる。しかも、その原因が「遼パパ」にあるというから始末が悪い。JGTO関係者が明かす。
「チーム遼解体の張本人は石川の父親にほかならない。息子の低迷に黙っていられなくなったのが原因。親しい関係者に『ここまで結果が出なければ、(チーム編成を)変えなくては話にならんだろう』と語気を荒らげたそうで、元スタッフは『(親父が)また出てきちゃったから‥‥。もう1回、勝ちたかったのに』と寂しそうでした」
遼パパが再び強権を発動した裏には、息子の米ツアーへの早期返り咲きがあるという。ゴルフライターが解説する。
「10月の『ZOZO─』で優勝すれば、当該シーズンだけでなく、翌シーズン以降のPGAツアーシード権が与えられる。地の利のある日本開催だし、優勝できなくても返り咲きの足がかりになる」
だが、ゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏は「愚策」と一刀両断だ。
「今の石川は身軽にならないとダメ。コーチのメニューにまで口を挟むような父親のもとを離れ、かつ、要職から身を引き、自分のゴルフだけに向き合い、集中して復活を目指すべきだね。それともうひとつ、米ツアーに復帰したいのであれば、『遠くへ飛ばそう』という意識を変えたほうがいい。ゴルフはシンプル。狙ったところに飛ばせばいい。これは米ツアーで低迷している小平にも言えますが‥‥」
宮崎氏が指摘する小平のスランプも深刻だ。昨年6月、米ツアー「BBCヘリテージ」で初優勝を飾ったものの、今季はフル参戦中の小平は苦戦を強いられている。
「日本屈指のショットメーカーでありながら、遼クン同様、飛距離にこだわりすぎて迷走している。前年覇者として臨んだ今年の『BBC─』でも、予選はクリアしたものの、70位と最下位でした。エースドライバーが見つからないことでショットの調子を崩し、4月の『オーガスタ』最終日の夜には3週間のツアー離脱を決断。その帰国中に首筋を痛めたりとさんざんな状況で、笑顔が消えている」(ゴルフ担当記者)
小平が抱えるストレスの原因は成績不振ばかりではなかった。なにしろ女房からの「夜のノルマ」が重圧となっているとの声がもっぱらなのだ。
「一時は“あげまん”と称された(古閑)美保夫人の神通力も効果なし(苦笑)。逆に妊活がプレッシャーになりつつあるようで‥‥。酒席の口癖といえば『智の子供が欲しい〜』ですからね」(ゴルフライター)
美保夫人の頑張りぶりはそれだけではない。両家の両親も子宝を待ちわびているだけに、小平の日本滞在中はもとより、しっかりと夜のスケジュールを立て、米国の拠点オークランドまで足しげく通っているほどで、
「人気者で多忙な美保夫人はテレビ番組オファーにも『(子供が)できちゃったら(キャンセルになるけど)ごめんね』と言ってるぐらいです」(スポーツライター)
ゴルフ同様、ここはきっちりロングパットを決めるほかないだろう。