今やすっかり不人気になってしまったゴルフ男子ツアー。スポンサーの相次ぐ撤退などにより、女子ツアーよりも格段に試合数が少なくなっているのが現状だ。2025年の男子ツアー試合数は24、賞金総額は33億1458万円。試合数37、賞金総額44億3500万円の女子ツアーに大きく水をあけられている。
かつて石川遼が頭角を現した時代とくらべるとなんとも寂しい限りだが、最近はアメリカの新興ブランド「Eastside Golf」とウエア契約した金子駆大や、日本人5人目の欧州ツアー制覇を果たした中島啓太らが話題になり、徐々に注目が集まるようになってきた。
そんな中、2025年1月2日に放送される「夢対決2025 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」（テレビ朝日系）の「ゴルフ対決」の出演者が、ゴルフファンの間で物議を醸している。
すでに出場メンバーは発表されており、石橋貴明率いる「チーム石橋」には、「2024年全米女子オープンゴルフ選手権」の覇者・笹生優花、「アムンディ・エビアン選手権2024」で優勝した・古江彩佳、プロ通算5勝の川崎春花らが名を連ねている
また、「チーム木梨」も渋野日向子、小祝さくら、2024年の年間女王・竹田麗央など豪華なメンバーが出場するが、男性陣は、俳優の水谷豊と小栗旬、野球解説者の谷重元信、里崎智也という布陣で、男子プロは不在。SNSでは「杉下右京そのまんま。ただのドラマの番宣じゃねーかよ」「なんで男子プロはいないんだ？」と、冷ややかな声が相次いでいる。
これだけの錚々たるメンバーが揃うのは、とんねるずのアスリートに対する深いリスペクトがあるからだろう。しかしゴルフファンにとっては、ここ何年も男子プロが出場していないのは物足りないところだ。
松山英樹は難しいとしても、石川遼、金谷拓実、飛ばし屋の河本力あたりは呼んでほしかった。正月特番は多くの視聴者に男子ゴルファーをアピールするいいチャンスだが、すでに男子プロでは数字を稼げなくなっているのかもしれない。
かつてはタイガー・ウッズや丸山茂樹、石川遼、松山英樹らも参加した「ゴルフ対決」。男子ツアーの人気が一向に上向かないうちに、とうとう芸能人にとってかわられたというわけか。
（ケン高田）
