一方、悲願のメジャー制覇を前に足踏み状態の松山英樹(27)も「チーム松山」を新結成したばかりだが、雲行きが怪しい。
「6月の全米オープンでは、連日のバーディー奪取をしながら、ここ一番でダブルボギー、トリプルボギーと出入りの激しいゴルフで結局、21位でした。元エースキャディーの進藤さんがいれば結果は変わっていたでしょう」(スポーツライター)
昨年、ツアー未勝利に終わり、今季から専属キャディーが東北福祉大学の後輩に代わるが、そこには意外な背景があった。
「実は松山のキャディーを誰もやりたがらないんです。年収5000万円は堅いのに誰も手を挙げない。あるプロキャディーは『あの(献身的な)進藤大ちゃんがギブアップだぜ。いつ起床するのか、いつ練習が終わるのか、それさえも教えないんだよ。全て松山のその日の気分しだい。オレに務まるわけない(笑)』と話していた」(スポーツライター)
松山の変人ぶりは報道陣に対しても同様で、取材記者を1軍から3軍に分けて序列化しているほど。
「1軍は会見の常連組でゴルフに詳しい記者。2軍はメジャー戦など大きな試合だけだったり、ゴルフ以外の質問をしてくる記者。3軍は初顔やゴルフ経験のない記者。仲のいい記者の姿がないと、『今日は2軍ばっか』とボソッと漏らすほどです」(民放局ゴルフ中継スタッフ)
松山流のチェック基準は謎に包まれている。イチローを敬愛し、楽天の始球式を務めるだけに野球担当記者には好意的だが、
「今年のマスターズ後のインタビューでは、大先輩の中嶋常幸が『そろそろコーチを付けたほうがいいんじゃないか』とアドバイスを送るも、完全にスルーして、周囲をヒヤヒヤさせていた。頑固な松山は『またその話か。好きにさせてくれよ』と思っているのでしょう」(スポーツ紙デスク)
過去にも、青木会長や丸山茂樹東京五輪総合コーチの進言に耳を貸すことはなかっただけに、先の宮崎氏も、
「中嶋のアドバイスどおり、今の松山に必要なのはコーチ。松山は勘違いしていますね。現代のコーチは指導者というよりも、プレーヤーを客観的に見極めてくれる存在。自分では見落としがちな修正ポイントを指摘してもらうことが大切であり、このままではいつまでたってもメジャーで勝てないでしょうね」
孤高の裸の王様に鈴をつけることはできるのか。