「岸田vs菅」国葬後バトルの全内幕【3】頭の中は来年のG7でいっぱい

 岸田下ろしの機運が高まる中、10月3日にはいよいよ、秋の臨時国会が召集される見込みだ。

「臨時国会は12月上旬までの2カ月が予定されている。当然、旧統一教会問題で野党から猛攻を浴び、国会中継は教団汚染議員の公開処刑の場と化すことになる。さらに国葬、新型コロナ、物価高対策など問題は山積しており、防戦一方のサンドバッグ状態が予想される。岸田内閣にはそれをはね返すだけの浮揚策がないだけに、国会が長引くほど党内の岸田離れは加速する」(デスク)

 秋の国会が岸田総理の正念場となるのは必至なのだが、

「今のところ、臨時国会で目立った補正予算を組むなど岸田内閣を本気で支えようとする人物は誰も出てこない。支持率は下落する一方でしょう」(デスク)

 秋風吹く前に、早くも解散説が浮上。もはや風前の灯にあえいでいる。

「早ければ11月解散説も出てきている。もちろん今すぐ解散して自民が議席を確保できる保証はない。しかし、このまま『丁寧な説明』だけで人気が回復する可能性は皆無。手遅れになれば、政権交代の憂き目となりかねない。そこで、反対に『教団との断絶』を掲げてミソギ解散を打てば、被害は最小限に抑えることができます。支持率のレッドゾーンは20%。10%台に落ちれば腹を決めるしかないでしょう」(キャップ)

 果たして「教団との関係を断つ」と断言した岸田総理に対し、ジャーナリストの鈴木エイト氏はきっぱりと言い放つ。

「岸田内閣は旧統一教会問題の不手際でどんどん信用を失っている。過去10年を振り返って国会議員を徹底調査するなど、本気で取り組む姿勢が見られない。そればかりか、あとから関係があった議員がボロボロ出てくる後手後手ぶりです。教団としがらみのない岸田総理は、本来関係の濃い安倍派に切り込む大チャンスのはずなのですが‥‥」

 ジリ貧の岸田総理が、国民総スカンの国葬で底を打ち、そこから〝脱・旧統一教会〟で反転攻勢に打って出られるものなのか。

「とはいえ解散に出る可能性は低い。岸田さんの頭の中は来年5月に地元広島で開かれるG7のことでいっぱい。それまでは、なんとしても総理の座にしがみつきたいというのが本音のようです」(キャップ)

 防戦一方の岸田総理に、菅前総理は二の矢三の矢を放つだろう。新旧トップの“国葬後バトル”は始まったばかりだ。

*「週刊アサヒ芸能」10月5日号掲載

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