そんな各メディアの右往左往が落ち着き始めて、わずか2日後だった。今度はチームの中心選手から一大スキャンダルの〝火の手〟が上がった。
9月10日に公開された「文春オンライン」の記事によると、坂本勇人(33)は2年以上前に知り合った20代の女性と継続的に苦痛を伴う避妊なしの性行為を繰り返し、アフターピルの使用を指示していたという。さらにその女性が妊娠を告げたところ、坂本から中絶を勧められたことでショックを受け、自死未遂を起こすまでに至ったという衝撃的な内容だった。
相手女性の「親友」によって、その女性と坂本のLINE上でのやり取りや両者の証拠音声までもが公開され、動かぬ証拠として暴露されたのだ。ただし、巨人側は文春サイドの取材に対して、すでに当事者間での示談が成立していると説明している。
とはいえ、このまま〝スルー〟で済まされる事案だろうか。ネット上を中心に「謝罪会見」や「出場停止」など厳しい処分を求める意見も出ているが、当の坂本も巨人側も、この醜聞について今のところは〝見て見ぬフリ〟を決め込んでいるようだ。
球団関係者が内情も交えながらこう打ち明ける。
「球団内には『今回の一件はさすがにまずい』とする声もあるが、それはごく少数です。周りから何を言われようと、当事者間では示談成立という法に基づく形で決着がついています。今になってほじくり返すのが不可解です。しかも彼は独身。これまで何度も週刊誌で女性スキャンダルが取り上げられてきたように『女グセが悪い』『精力旺盛』なのは、今さら驚くことでもないです。球団はこのままノーペナルティーで押し通すでしょう。ちなみに番記者たちも、〝出入り禁止〟を言い渡されることを警戒し、テレビ各局や一般紙およびスポーツ各紙も坂本問題に関して一切報じていません。恐らく時間が経つにつれて風化していくと思います」
10日以降も坂本は一切お咎めなしのまま出場し続けており、11日の広島戦では3安打猛打賞、13日のヤクルト戦でも2安打でマルチ安打を記録。騒動を気に留めるどころか、まるで肥やしにするかのごとく打棒を爆発させている。
「あれほどのスキャンダルが世に出れば、当事者なら精神的にズタズタになってプレーにも支障が出るはずです。ところが勇人は報じられて以降、逆に打ちまくっている。やっぱり並のメンタルの持ち主ではないです」(巨人のチームスタッフ)
「巨人軍は常に紳士たれ」のはずだったが‥‥。
*「週刊アサヒ芸能」9月29日号掲載。(3)に続く