金子恵美氏「お金がかかるのは当然」、国葬“強行”であのCM好感度が急上昇

「過去のさまざまな行事との比較においても妥当な水準」

 9月8日、安倍晋三元総理の国葬に関する閉会中審査で、岸田文雄総理は、約16億6000万円にのぼる国葬の概算費用についてこう述べた。国葬の是非や費用について、与野党が激しい対立を見せる中、あるCMの好感度が爆上がりになっているという。

 9月6日放送のTBS系情報番組「ゴゴスマ〜GO GO!smile〜」では、松野博一官房長官が全体費用の概算を公表したのを受けて、「速報 国葬総額16.6億円“2.5億円”から一転」とのテロップで、国葬費用の内訳を伝えた。かねてから公表されていた約2.5億円の費用に加えて、警備費用(約8億円)と海外要人の接遇費(約6億円)が加わる形となり、司会の石井亮次アナはこの総額費用について「いや、これはだから結局こうやってまた…」と前置きして、「金子さんどうですか、この小出しにして、また、という部分が」と元衆議院議員の金子恵美氏に話を振った。
 
 金子氏は、「警備であったり、海外要人(接遇)にお金がかかるのは当然、当たり前のことなので、かかる予算って多めに見積もって、出した方が良くって、その追加で出てくるとどんどん印象が悪くなってしまう」と分析して、「詰めずに走っちゃったっていう感がありますよね」と続けた。その後、スタジオでは、国葬開催そのものに異議を唱える声もあがり、石井アナは「国葬っていうと全部税金でしょ? 内閣自民党合同葬でやっても税金は一部入るわけでしょ? 自民党葬だと税金は入らないでしょ?」「自民党葬にはできないんですかね?今から」と尋ねると、金子氏は「今からは難しいですよ」「それはない」「ひっくり返せない」と自民党葬への変更はできないと回答した。その数分後、あるCMがオンエアされ、SNSでは多くの視聴者から共感のメッセージがつぶやかれたという。

「女優の赤間麻里子さんが出演する『小さなお葬式』のCMです。『俺のお葬式は小さいのでいいよ』という男性のナレーションのもと、孫を含めた4人の家族が故人を偲んでいる設定。『小さなお葬式は、家族想いのお葬式でした』というテロップが重なり、『小さなお葬式〜』というフレーズで終わるのですが、安倍元総理の16億円超という国葬の話題の直後にオンエアされたことで、インパクトはかなり大きく、視聴者の間でも《大きなお葬式の後に小さなお葬式って…》《小さなお葬式ではダメなの?》と反響を呼んでいました」(テレビウォッチャー)

 CM好感度が急上昇の「小さなお葬式」は9万7900円(税込)という「小さなお別れ葬」のプランを打ち出している。約16.6億円の“大きなお葬式”が「国民想い」の公式行事と言えるのか。岸田総理の説明能力が今後も問われそうだ。

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