元フジテレビの中村仁美アナがパーソナリティを務めるラジオ番組「エレビットpresents大切なあなた」(ABCラジオ)。お笑いコンビ・さまぁ〜ずの大竹一樹との間に3人の子をもうけた中村アナが、毎回ゲストを招いて妊活や子育てについてトークを展開する。
10月2日の放送回のゲストは元衆院議員の金子恵美氏。議員時代の16年に男児を出産し、19年に政界引退を表明後はテレビのコメンテーターとして活躍している。番組で将来の展望を聞かれた金子氏は「私たちは子供1人なのですが、2人目ね、もし可能であればと思っているんですよ」と2人目に向けて妊活中であることを告白。妊活については、「かれこれ何年かしているのでね。1人目は自然妊娠だったんですけど、その後、2人目を希望してからはなかなか…」と明かし、「44(歳)なんですけど、もうなかなか先生と話をしても『確率的に低い』と」と“年齢”が大きなハードルになっていると述べた。
さらに金子氏は「クリニックに通っていると、平日、大勢の女性、あるいはパートナーと一緒の女性の方が待合室にいらっしゃるんですね」と語り、経済的理由で諦めることがないような社会の実現、少子化の抜本的な対策の必要性を訴えた。
今回は2回目の出演となった金子氏。前回の放送では、国会議員という立場で結婚、出産、育児をすることの困難さを語っていた。
第一子を妊娠中には、「切迫流産」の危険に見舞われ、地元の議員に会合の欠席を伝えたところ、「国会議員ならグリーン車で横になれるんだから、フラットになるんだから来れるだろ」と心無い言葉を投げかけられたという。その議員については「それがまさに子育て支援を選挙で訴えている男性議員だったんですよ」と語って、中村アナを驚かせていたという。ラジオを聴いた政界ウォッチャーが語る。
「金子さんは第一子を出産した16年、安倍政権下で総務大臣政務官に就任。その時はとにかく海外の国際会議に出る機会が多く、渡航先ではバストが張って大変だったそう。出産後、子供に母乳を与えられない状況が続けば、胸はどんどん張っていくばかりですからね。ラジオでは『滞在先のホテルで母乳を捨てている時に非常にね、私何してるんだ…っていう気持ちになりながら』と、当時を振り返っていました。それでも使命感から、海外出張を断ることはなかったそう。もしも政治家として活動を続けていれば、働く母親の声をもっと国会に届けてくれていたかと思うと、17年の落選が悔やまれるところです」
コメンテーターとしてお茶の間の信頼も厚い金子氏には、妊活の成就を願ってやまない。