京都ヨドバシの「中国人転売ヤー対策」に大喝采も防げない高額転売

《京都ヨドバシ メタルビルドエヴァ二号機予約の際に 転売防止のため日本人にしか売らないと明言し列整頓開始! 中国人転売ヤーがくっそ抵抗しているがマジで頑張ってほしい 現在中国語しゃべれる店員さんが呼ばれている模様 見分け方は商品名が言えるか》(原文ママ)

 と、ツイッターに投稿があったのは6月24日のこと。これに称賛の嵐が巻き起こり、現在もネット上で話題となっている。
 
 舞台となったのは、同日の「ヨドバシカメラ マルチメディア京都」。店頭で11月に発売予定の「新世紀エヴァンゲリオン」のフィギュア「METAL BUILD エヴァンゲリオン2号機」の予約販売が行われたのだが、予約受付にできた行列の7割近くが中国人で占められていたとされ、「前の人と同じものが欲しい」と片言の日本語で話す者がかなりいたという。
 
「これに、同店の店員が冒頭のツイートのような行動を取ったというのですが、実際には『日本人にしか売らない』ではなく、『転売防止のため、商品名を言える人、もしくは商品の画像ををスマホで提示できる人のみ予約を認める』との説明をしたといいます。それでも中国人と思しき客らは猛抗議。そこで店員側が“エヴァンゲリオンの好きなところを言うだけでも可”と譲歩したが、中国語でまくし立てる行為は止まらなかったそうです」(在阪記者)

 そうした経緯のなか、冒頭の少々誤った解釈の投稿に、ネット上では《よくぞ転売ヤーから商品を守ってくれた》と絶賛する意見が飛び交ったのだ。
 
「大騒動にはなったものの、あくまで“転売を防止する目的”で行ったということですから、店の判断に何ら問題はないと思われます。最近は日本の限定商品などを中国のネットで高値で販売する転売ヤーが急増しており、行列には時給1000円ほどで雇われた中国人が大量に並ぶ姿がよく目撃されている。これには販売店側もほとほと手を焼いており、今回のような対応になったのでしょう」(経済部記者)

 しかし、すでに中国の通販サイトでは件のフィギュアが2万4200円の定価よりも1万円高い値段で複数出品されているのが確認されており、今後もこうした騒動は事あるごとに起きそうだ。

(小林洋三)

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