フジ「月9」では前代未聞という「競争の番人」、主演・杏はコケても安泰な理由

 女優の杏が俳優の坂口健太郎とW主演の月9ドラマ「競争の番人」(フジテレビ系)が、7月11日にスタート。杏が月9で主演を務めるのは2015年放送の「デート〜恋とはどんなものかしら〜」以来、約7年ぶりとなる。

 同作は公正取引員会を舞台に、坂口演じる変わり者の天才審査官と、杏演じる頭で考えるよりも感情のままに行動する元刑事の新人職員が、不正の数々を暴いていく物語。原作は、今年4月から放送された月9ドラマ「元彼の遺言状」の原作者である小説家・新川帆立氏による同名小説。同じ原作者の作品を2クール連続で放送するのは、フジテレビでは史上初とのこと。

「元彼の遺言状」は第19回「このミステリーがすごい!」大賞で、満場一致で大賞を受賞した作品。ドラマでは女優の綾瀬はるかが主演し、俳優の大泉洋がバディ役を務めた。原作、キャストとも申し分なかったが、平均世帯視聴率は9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)と、まさかの1桁台に終わった。

 ネット上では原作を生かしきれてないとの評価もありましたが、内容は面白く、演技もよかったという声も多く聞かれた。月9に限ったことではないが、ドラマはフタを開けてみなければわからない。

 杏が15年に主演した月9ドラマ「デート」の平均世帯視聴率は12.5%。その後、19年に主演した「偽装不倫」(日本テレビ系)の平均世帯視聴率は10.3%と、2桁台に乗せている。「元彼」がやや期待外れだっただけにフジとしても杏への期待は大きいはず。一方、杏はフランスに移住し、仕事のオファーに応じて日本に戻る2拠点生活に入ると報じられている。費用がかかる2拠点生活を維持するには、「競争の番人」でも高視聴率を叩き出したいところだ。

「でも、杏にはそれほど悲壮感はないはずです。6月30日配信の『日刊ゲンダイDIGITAL』によると、杏は10社以上契約しているCM収入が年間1億円以上、21年に開設したYouTubeチャンネルによる収入が月100万円以上、ナレーションでも月120万円以上は稼ぐといいます。仮に『競争の番人』がコケても杏だけの責任になることは考えにくく、杏という女優のブランド価値も下がりません。CMやYouTubeチャンネルに悪影響が及ぶこともなく、子育てをしながら日本とフランスの2拠点生活をエンジョイできるはずです」(芸能記者)

 前夫・東出昌大からの子供3人分の養育費は月3万円と言われているが、〝競争〟しなくても、将来は十分安泰のようだ。

(石田英明)

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