杏の出演は期待大だけど…映画「キングダム」原作ファンが憂える「重大問題」とは

 原泰久氏の人気漫画を実写映画化した「キングダム 運命の炎」に、女優の杏が「紫夏」役で出演することが発表された。

 紫夏は、秦国の王・えい政が若いころに出会った闇商人の頭目。えい政が人質として囚われていた趙国から、秦国へと脱出する時に手助けをする重要人物だ。

 杏が演じることが発表されると、原作ファンは《イメージどおり》《原作と合ってる。これは期待できる》と好意的な意見をネットに上げている。

「紫夏とえい政が趙国を脱出する章は、『秦王・えい政』の考え方の基礎が生まれた話で、えい政という人物を理解することができる重要パートになっています。映画に紫夏が登場するということは、この章を映画で描くということになるのでしょう」(漫画誌ライター)

 だが、一部のファンからは、杏が紫夏役を演じることは歓迎だが、この章を描くことは疑問だ、とする声も上がっている。その理由についてエンタメ誌ライターが解説する。

「この章は物語上、重要な箇所であり、馬車に乗って趙国を脱出するシーンは、アクションもありながら涙なしでは読めないという感動的な話なんです。映画向きとも言えますが、まるごとカットしてもよかったのではないかと考える人もいます。このシーンを省けば、もっと先の物語まで描くことができるからです。キングダムはまだまだ先が長く、この章をじっくり描くと完結しない可能性が高い。すでに主人公の信を演じる山崎賢人は、信にしては年を取りすぎていると指摘されてもいます」

 紫夏との脱出劇は観たいが、もっと先も早く観たい。ファンの切実な悩み声が聞こえてきそうだ。

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