7位の二階堂ふみ、同率10位の広瀬アリスと土屋太鳳はくしくも全員27歳。前途は明るそうに見えて、そうとばかりは言いがたい現実をランキングが訴えている。
「3人とも今が旬と言ってもいい人気若手女優の筆頭格で、ネームバリューや好感度の高さでCMにも引っ張りだこです。にもかかわらず、ドラマ女優としては数字を持っていないことを露呈してしまった。特に二階堂と土屋は、若手女優にとって飛躍のきっかけとなるキラーコンテンツ〝NHK朝ドラのヒロイン〟をすでに務めており、今後の伸びしろという点でも厳しい状況でしょう」(テレビ誌ライター)
その朝ドラ効果なのか、20年秋放送「おちょやん」に出演した杉咲花(24)、21年春放送「おかえりモネ」の清原果耶(20)といった近年のヒロインは現状、泥棒指数が低い。
やはり「ごちそうさん」で朝ドラヒロインを演じた杏(36)も、順調に上がっていったギャラの高額さがありながら、泥棒指数は1桁台に落ち着いている。
「杏というと、特に同性視聴者からのウケがよく、『花咲舞が黙ってない』シリーズや『偽装不倫』(いずれも日テレ系)など、これまでの主演作は手堅く安泰の視聴率を獲得してきた。ただし、現在放送中の坂口健太郎とのW主演作『競争の番人』は初回こそ2桁を記録しましたが、第2話でいきなり3%近く視聴率を落としています。今後の試金石となりそうです」(テレビ誌ライター)
最後は、昨年に16社ものCMに起用されて出演数トップだった本田翼(30)。絶頂期を迎えているが、今秋にも正念場を迎えそうだという。
「現状の泥棒指数こそ10.28とお得感がありますが、CMクイーンになったことでギャラアップが間違いない。これまで連ドラの主演としては実績に乏しいこともあり、今年10月からTBS系で放送される主演ドラマ『君の花になる』の視聴率は要注目です」(芸能ジャーナリスト・平田昇二氏)
ボッタクリ女王に輝いてしまうのは、「人気」「信頼」と隣り合わせなのは言うまでもない。
【連ドラ女優ギャラ泥棒ランキング】
1 綾瀬はるか 300 9.1% 32.96
2 米倉涼子 400 16.5% 24.24
3 黒木華 140 6.0% 23.33
4 柴咲コウ 150 6.5% 23.07
4 上野樹里 180 7.8% 23.07
6 吉高由里子 200 8.7% 22.98
7 二階堂ふみ 180 7.9% 22.78
8 沢口靖子 200 9.6% 20.83
9 天海祐希 250 12.1% 20.66
10 広瀬アリス 120 6.0% 20.00
10 土屋太鳳 120 6.0% 20.00
*表は左から順位・名前・ギャラ・視聴率・泥棒指数。対象ドラマは21年7月期~22年4月期。ギャラは1話分の推定(単位は万円)。「泥棒指数」は視聴率1%分に相当するギャラ割合。視聴率は平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、世帯視聴率、関東地区)
*「週刊アサヒ芸能」8月4日号掲載