フリーWi-Fiが続々と消えている!もともと「使えた試しがない」の声も

 東京メトロは、6月30日をもって車両内無料Wi-Fiサービスである「Metro_Free_Wi-Fi」を終了する。同社の他にも鉄道、バス、コンビニなどフリーWi-Fiサービスを次々と終了させているが、ネット上では《そもそもまともに使えた試しがない》など不要だったとの意見も少なくない。

「昨年の11月30日には都営バスが車内で提供していた無料のWi-Fiサービスを『提供事業者との契約期間の満了に伴い』終了させると、今年6月には東武鉄道が東上線など直通電車のフリーWi-Fiサービスを6月上旬で終了するなど、東京メトロを含め東京五輪を想定してサービスをスタートさせた公共交通機関によるフリーWi-Fiが続々とその役目を終えようとしているのです」(メディアライター)

 さらには、今年3月31日をもって「セブンイレブン」などの店舗で提供していた無料Wi-Fiサービス「7SPOT」も終了。無料で使えるWi-Fiスポットが激減していることにネット上では《フリーWi-Fiが登場した頃はすげぇって思ったけど、ぶっちゃけ速度は安定しないし、まともに使えた試しがなかった》《フリーWi-Fiは速度遅すぎでマジ誰が使うんだよって感じだったからね。外でWi-FiをONにしてると重くなるからむしろOFFってたわ》《東京オリパラ用だったって言うけど、実際外国人観光客が来てたとしたらフリーWi-Fiの遅さに超イライラしただろうね》など使い勝手の悪さに対する疑問の声も多い。

「フリーWi-Fi終了は五輪の影響もありますが、提供することで得られるうまみがなかったというのも大きいでしょう。喫茶店やファミレスなどと違い、公共交通機関やコンビニはフリーWi-Fiがあるから利用するという人もおらず、速度やセキュリティを増強するメリットはありませんでした。そのため、低速でセキュリティに不安のあるものがほとんどでしたから、余計に利用する人が少なかったのではないでしょうか。最近では4Gや5G回線の方が圧倒的にスピードも速くセキュリティもしっかりしていることから、終了は致し方ないといったところでしょう」(ITジャーナリスト)

 ただしフリーWi-Fiスポットは、ホームレスになった若者らにとって仕事を求めるための命綱になっている側面もあるので、街から消えてしまわないよう行政支援が求められる。

(小林洋三)

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