アニメ「パリピ孔明」中国で炎上どころか大ウケだった!

 三国志を代表する英雄のひとりで、天才軍師として中国はもとより日本でも絶大な人気を誇る諸葛孔明。234年に司馬仲達率いる魏軍との戦の中、五丈原で陣没したと伝えられるが、そんな彼が東京・渋谷に転生するぶっ飛んだ設定で注目されるのが4月スタートのアニメ「パリピ孔明」(NETFLIXほか)だ。

「もともと講談社の漫画アプリに連載されていた作品で、昨年『ヤングマガジン』に移籍した人気コミックです。現代のクラブシーンや音楽業界を舞台にしながらも三国志の時代同様、さまざまな計略を駆使してヒロインを売れっ子へと導く“敏腕マネージャー孔明”が面白いと以前からネット上では噂になっていました。また、放映中のアニメ版は数々の人気作品を手がけたP.A.WORKSが担当したこともファンや業界の間で大きな話題になっています」(エンタメ誌編集者)

 ちなみに中国では政府によるネット統制の影響でNETFLIXにはアクセスできないが、ちょっとした裏ワザを使うことで一般の人でも視聴が可能。さらに違法ダウンロード版などもアップされているようで、現地のSNSやネット掲示板などへの書き込みの内容からほぼリアルタイムで見られているようだ。

 現地の反応も《中国人じゃ思いつかないストーリー。さすがアニメ大国》や《海外作品の公開をほとんど認めない政府もこれは許可するべき!》など称賛のコメントばかり。なかには三国志を舞台にした大ヒット映画「レッドクリフ」で孔明を演じた金城武の名前を挙げ、「彼の主演で実写化してほしい!」なんて声も。

「中国国内では孔明のコスチュームで踊る動画も投稿され、これまで日本で放送された三国志関連のアニメの中で人気と話題性は一番。ネット上では第3話に登場した車のナンバー【47-291】が“シナ憎い”の語呂合わせで炎上したとネットニュースで報じられましたが、あれは日本人と日本語の分かる一部の中国人が騒いでいるだけ。そもそも現地じゃ数字の発音が違うため、ほとんどの人は騒動になったことすら知らないようです」(同)

 作品ではヒロインらが歌うアレンジされた09〜00年代のJ-POPも話題になっている同作。これらの一連のヒットも含め、すべては軍師・孔明の策によるものなのかもしれない。

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