先月27日、サッカーJ1のコンサドーレ札幌は株主総会を開催。タレントや映画監督、構成作家として活躍する鈴井貴之氏の取締役就任を発表した。
彼が企画・演出を務めた北海道発のローカルバラエティ「水曜どうでしょう」(HTB)はDVDの総出荷枚数500万枚以上を記録した伝説的な番組。代表を務めるクリエイティブオフィスキューに所属する当時無名だった大泉洋を抜擢。大ブレイクを果たすきっかけとなり、自身も「ミスターどうでしょう」の愛称で一躍全国区の存在となった。
「芸能人がJリーグのクラブチームの取締役になるのは異例なこと。でも、鈴井さんは地元北海道を拠点に長年活動しており、コンサドーレが誕生した96年からずっと応援している生粋のサポーター。本人も高校の途中までサッカーをしており、故郷の赤平市にフットサル場を作るなどサッカーを通じた地域貢献もされています」(地元紙記者)
ちなみに取締役は13人。メインスポンサーである「白い恋人」でおなじみの石屋製菓の石水創社長など地元の名士が名を連ねる中、鈴井氏にはPR担当などの盛り上げ役として地元ファンから期待が寄せられている。
「事務所には大泉洋をはじめ、俳優として活躍する安田顕や戸次重幸、音尾琢真、森崎博之のTEAM NACSの面々も所属。過去にクラブチームのイベントに参加した実績もあり、何らかの形でコラボする可能性は高いはず」(同)
長年、J2と行ったり来たりだったコンサドーレも17年シーズン以降はJ1に定着。今シーズンも順位こそ11位(11節終了時)だが、負け数は首位鹿島や2位川崎よりも少ない1敗とリーグ最少だ。
これまでメディアの話題を独占していたのは新庄ビッグボスだったが、今後は野球もサッカーも北海道から目が離せそうにない。