秋山翔吾がパドレス入り、「打てなくても使う」の朗報も?

 秋山翔吾のパドレス入りが決定しそうだ(5月2日時点)。契約はマイナーだが、正右翼手のウィル・マイヤーズが故障者リスト入りしてしまったため、チャンスは十分にある。「マイナーで実戦調整したら、即昇格」とも伝えられたが、新天地での役割はレッズ時代とは大きく異なりそうだ。「打てなくても大丈夫。西武時代を思い出してくれれば!」の声も聞こえてきた。

「昨季まで指揮を執っていたティングラー監督はスモール・ベースボール志向で、チーム盗塁数がリーグトップとなりました。メルビン新監督も1点を争う場面になると、機動力や右方向のバッティングを重視します」(米国人ライター)

 機動力といえば、埼玉西武のお家芸だ。秋山は34歳だが、まだ走れる。また、期待されているのは「脚力」だけではない。

「パドレスは守備の巧い選手がほとんどいません。本拠地のペトコ・パークは右翼98m、左翼102mの広域球場であり、守備範囲の広い秋山なら、守備からの途中出場もあるでしょう」(同)

 それだけではない。パドレスには昨季のナ・リーグ本塁打王のフェルナンド・タティスJr.が在籍しているが、開幕直前に左手首を骨折してしまった。6月にはチームに合流できそうだが、彼も守備難で、遊撃手としてリーグトップの失策数をカウントしている。外野にまわされた時期もあったが、「ショートで育てていこう」とのチーム方針もあるので、「タティスJr の復帰=秋山のマイナー降格」ということにはならないだろう。

「昨季、タティスJr.がブレイクしても、得点力はリーグの平均点くらいでした。パドレスは堅実に1点を積み重ね、余計な失点をしないチームスタイルに変貌しつつあります」(現地記者)

 守備や脚力でもアピールできそうなだけに、秋山にはうってつけということになる。チームにはダルビッシュ有もいる。再スタートに期待できそうだ。

(スポーツライター・飯山満)

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