レッズ秋山「開幕ロースター漏れ」で聞こえてきた渡辺GMのラブコール

 渡辺久信ゼネラルマネジャー(以下=GM)がキーマンになりそうだ。

 シンシナティ・レッズの秋山翔吾外野手が開幕ベンチ入りメンバーから外れた。秋山は日米双方のメディア取材に応じ、「メジャーではよくあること」と、開幕4日前の非情通達にも淡々と答えていたが、今後については「いろいろな人と相談してから」と言葉を濁した。しかし、NPB関係者たちの多くは「古巣・埼玉西武ライオンズへの復帰」を予想していた。

「開幕ロースターから外されたと伝えられましたが、マイナー降格を拒否すれば、メジャーリーグの試合に出られる40人枠からも外すと通達されています。事実上の戦力外通達です」(米国人ライター)

 レッズの地元紙・シンシナティエンクワイアラー(電子版)は「球団の在籍期間は、これで終了となるだろう」とも伝えていた。

「秋山は3年契約の最終年でした。過去2年の成績はパッとせず、今春のオープン戦も打率2割を切っています。レッズが秋山を外して若手に切り替えたのは当然であり、また、秋山の側にも自分はまだできるというメンツがあるはず。マイナー契約よりもレギュラーで使ってくれる新天地を探すでしょう」(同前)

 しかし、西武帰還が囁かれるのは「試合に出たい」という秋山のプライドだけが理由ではなかった。

「渡辺GMですよ。彼はOBのチーム復帰に熱心です。チームを一度離れたOBも戻れるような組織に作り替えたいとしています。松井稼頭央、松坂大輔らを呼び戻し、西武で現役引退させたのはその一環です」(球界関係者)

 渡辺GMがOB帰還の意向を示したのは、09年オフ。当時は監督だったが、「去る者は追わず」の姿勢を貫いてきた球団フロントに頭を下げて回ったという。そういった思いはフロント入り後にさらに強くなった。

「他球団で学んできたものを後輩たちに伝えてほしい、あるいは、将来の指導者がいなくなってしまうと憂いていました。もちろん、FA流出も阻止するため、長い時間をかけて選手を説得してきました」(同前)

 捕手の森友哉捕手が右手人さし指を骨折し、長期離脱が免れなくなった。守備面での代役は見つかりそうだが、森はクリーンアップを託されてきた。3月30日には主砲・山川穂高も「右太もも裏の肉離れ」で戦線を離脱している。「山川は復帰までさほど時間は掛からない」(スポーツ紙記者)との情報も聞かれたが、西武在籍時代の秋山は高い出塁率でチームを牽引してきた。渡辺GMのラブコールはすでに届いているのではないだろうか。

(スポーツライター・飯山満)

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