レンジャーズ傘下3Aラウンドロックの筒香嘉智が退団を選択した。「選択した」というのは、筒香自身が「オプトアウト権」、つまり、契約を途中破棄する権利を持っていて、自らそれを行使したのである。だが、この時期での権利行使は異例であり、その真意が取り沙汰されている。
「昨年、日本球界に復帰した秋山翔吾がパドレス傘下3Aチワワズを解雇されたのは6月(15日)でした。マイナーに控えている30歳前後の選手が整理されるのは主に7月中ですから、秋山が少し早めに『構想外』の手続きを進められたのは、米球団側の温情だと言われています。というのも、日本球界での支配下選手登録は6月末で締め切られるからです」(現地記者)
秋山も米球界での再起の可能性を探ったが、最終的には日本に帰還、広島入りを選択した。筒香も、6月に退団すれば短い期間ではあるが、秋山同様、日本球界側とも交渉できるわけだ。
一部報道によれば、筒香は米球界での再起を目指すようだが、こんな見方もされている。
「レンジャーズは好調にペナントレースを戦っていますし、マイナーもこの先、若手をテストしていく方向でした。筒香もそうした空気を察しての決断だったようです」(米国人ライター)
ここまでの筒香の成績は打率2割4分9厘、本塁打6、打点33。「6月は上向き状態だった」とも伝えられていた中での選択的退団だ。日本球界の選手登録期日前に筒香から電撃的な発表があるかもしれない。