「電車で誰も席を譲ろうとしない」辻希美の嘆きが炎上した決定的理由

 元モーニング娘。の辻希美が6月12日、自身のブログを更新し、電車内で高齢者や子連れの乗客に席を譲ろうとしない人が多いことを嘆いた。

 辻は「今日の午前中は幸空の6か月検診へ行ってきました すくすくと成長し、体重8キロ超え こりゃ重たい訳だ」と、昨年12月に誕生した第4子で三男の幸空(こあ)くんの順調な成長を報告した。

 辻は続けて、「そして無事検診を終え、今日は電車に乗って とある展示会へ行ってきます」と、電車で出かけたことを報告するが、「しかし…今日は久しぶりに電車に乗ったのですが 割と混んでいて、お年寄りや小さな子を抱っこしてる人が割と多かったのに、誰も席を譲ろうとしない現実に悲しくなりました…」と、問題提起したのだ。

 ネット上には《気持ちわかります!私も赤ちゃん連れで電車に乗ったときに、誰も譲ってくれなくてつらい思いしたことがあるので…》《みんなが、困ってる人に手を差し伸べてあげるような、優しい社会になってほしいな》《電車で席に座ってる人って、スマホ見てるか寝てるかで、お年寄りや妊婦さんがいても気づいてない場合も多いよね》と共感の声が多数あがった。

 だが、その一方で《みんな仕事やら何やらで疲れてるんだよ…譲りたい気持ちはあっても、気力体力的に無理なこともある》《目で見てわからなくても、体調悪い人だっているし》《以前お年寄りに席を譲ろうとしたら断られた。それがトラウマになってて譲れなくなった》といった反論があがり、最後には《言ってることは正論だけど、なんで辻が言うの?》《また炎上狙い? お金にがめついね》などと個人攻撃を受ける有様だ。

「世の中がざわつきそうな話題を辻が投げて、アンチがリアクションをするという、おなじみの展開となりましたが、今回、オーディエンスをよりイラつかせたのは『久しぶりに電車に乗ったのですが』という記述でしょうね。わざわざこう書いているということは、言外に『いつもはクルマ移動だけど』と匂わせているわけで、タクシーという選択肢がありながら、たまには俗世の風に当たろうといった気分で電車に乗った感がアリアリ。そんな時にたまたま遭遇した光景を、さも社会問題のように語るなというわけです」(エンタメ誌ライター)
 
 12歳から芸能界で活躍し、今なお高い収入を誇る辻が、庶民感覚を理解するのは難しいかもしれないが、とはいえお年寄りや妊婦などに対して、周囲が積極的にサポートしていく社会が望ましいことは間違いない。どんな形であれ、高い影響力を誇る辻希美の発信が、多くの人への啓蒙になればいいのだが。

(石見剣)

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