「卒アル晒され、イタ電も…」ネット大炎上のデジタルタトゥー経験者が語った壮絶体験

 ネットの怖さを知らずに安易に迷惑動画を投稿する未成年者が増えたことで、その動画が拡散され、実名や学校が特定された上、大炎上するという社会問題が起きている。

 本名や顔写真がネット上に晒されると、それは「デジタルタトゥー」となり、受験や就職に影響が出てその後の人生は終了――果たして、本当にそうなってしまうのだろうか。

 今もネット上に自身の顔写真が晒され続けているという、デジタルタトゥー経験者の男性はこう語る。

「詳しく言うと特定されるんでぼかして答えさせてもらいますけど、かなり前にテレビの街頭インタビューに答えたことがあったんです。それが悪質な切り取りをされて、自分がまるで悪者かのように映ってしまい、ネットで炎上してしまいました。その画像は今でもまとめサイトなどに残っていて辛いので、そのようなサイトは見ないようにしています。まさか、インタビューに答えただけでこんなことになるとは思いませんでした」

 また、とある女性はさらに壮絶な体験をしたようで…。

「バラエティー番組で、ギャルメイクをしてエキストラとして出演したら、なぜか私が援助交際をしているかのような演出をされてしまって、ネット上に高校名や卒業アルバムが晒されてしまったんです。当時ブログをやっていたので、住んでいた実家のマンションも特定されて、ピンポンダッシュやいたずら電話もかかってきて、親にも大変な迷惑をかけました。テレビ局の人に訴えるも、『あなたが了承して出演したんでしょ!』と逆ギレされ、何も解決してもらえませんでした。当時はSNSがここまで発達していなかったので、この悔しい思いをぶつけることすらできずに泣き寝入り。田舎だったので、いかがわしいことをしている娘だと噂されたので暮らしていけなくなり、引っ越すことになった上、ずっと続けていたブログも、大炎上したので泣く泣く閉鎖しました。現在はギャルメイクも卒業し、結婚して苗字が変わったので街中で人から気づかれることはなくなりましたが…。今でも、外でカメラを見つけると思わず顔を背けますし、SNSの類は一切やっていません」

 ネット上に発信したものは瞬く間に拡散され、一生残るもの。SNSで自身の動画を発信している人たちは、これを深く心に留め、投稿には細心の注意を払ってもらいたい。

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