呂布カルマの大炎上騒動で一躍注目された「真っピンクの秘境駅」ってどんな駅!?

《何だこの駅…気持ちわりぃ…》

 9月22日、人気ラッパーの呂布カルマが行ったこの投稿が大炎上し、思わぬ騒動となっている。

 舞台となったのは、鳥取県の東南部、智頭(ちず)町にある第三セクター鉄道、智頭急行の「恋山形駅」。この駅は、ホームの壁や階段の手すりなどが全てピンク色塗られているのが特徴だ。しかも、ピンク色の中に大きなハートマークや、鉄道とコラボした人気萌えキャラ「鉄道むすめ」のイラストが描かれている。山深い秘境駅のイメージから大きくかけ離れたたたずまいの駅だが、これは町おこしの一環だという。

 実際、地元の人気観光スポットの1つになっており、智頭町観光協会のホームページによると、当初は「因幡山形」という別の駅名で開業する予定だったものの、地元からの要望で「来い山形」をもじって現在の駅名になったということらしい。

 ちなみに同駅は、全国に4つしかない「恋」が付く駅の1つ。他の駅は、母恋(ぼこい)駅(北海道室蘭市、JR室蘭本線)、恋し浜駅(岩手県大船渡市、三陸鉄道)、恋ヶ窪駅(東京都国分寺市、西武鉄道国分寺線)で、この4つの駅は、共同で「恋駅プロジェクト」を立ち上げている。

 恋山形駅に複数回の訪問歴を持つ旅行ライターの高島昌俊氏は、「恋が叶う恋愛パワースポットとして若い女性やカップルに人気があります。上下線ともに正午前後に到着する列車は約15分停車し、駅を見学できる時間が設けられています」と話す。

 そんな駅を呂布カルマが《気持ちわりぃ…》と言ってしまったことから炎上したわけだが、今回の騒動について鳥取県の平井伸治知事は26日の県議会で、「鳥取県は炎上商法でやっている。そういう意味でまんまとひっかかった」と冗談交じりに述べている。そもそも呂布カルマも投稿前日には鳥取県内で開催された野外音楽イベントに出演しており、ネット上には《炎上マーケティングか》などというコメントもあるほどだ。

「恋山形駅には目の前にも真っピンクの郵便ポストがあり、ここから手紙やハガキの投函が可能です。また、無人駅で周辺に土産物屋などはありませんが、駅前の自販機で駅グッズなど購入することができます」(高島氏)

 呂布カルマの一言で、「来い山形」という地元の思いが全国に伝わったかもしれない。

*写真は恋山形駅

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