開幕ワースト9連敗の阪神、試合直後にあるツイートが検索される珍現象

 矢野監督の退任宣言がまずかったのか、たまたま調子が出ないだけか。昨年は開幕ダッシュで盛り上がった阪神タイガースが、まさかの3カード全敗の開幕9連敗。セ・リーグのワースト記録を更新してしまった。

 人気球団のタイガースが強くないと盛り上がらない…とばかりに、スポーツ紙はその分析に躍起。他球団のファンからも「ペナントレースがつまらなくなる」と心配の声があがって、今季のセ・リーグは出だしから重たい空気に覆われている。ところがトラ党の中には、前向きにとらえている人もいるようだ。

「これだけ記録的な大コケスタートから巻き返して優勝なんてことになれば、タイガースの新たな伝説となりますからね。矢野監督のラストイヤーにそんな奇跡が起きれば、関西はもうお祭り騒ぎです。またSNS世代の若いファンの中には、別の意味で連敗を楽しんでいる人もいるのだとか。というのも、あるお笑い芸人の懺悔ツイートが大バズりしているんです」(エンタメ誌ライター)

 そのツイートはまず3月27日、阪神が開幕3連敗した時にアップされた。《阪神タイガースが開幕3連敗しました。敗因は僕です。申し訳ございません。朝、タクシーの運転手さんに話しかけられたのですが、あまり聞き取れず愛想笑いで誤魔化してしまいました。ちゃんと聞き返していればこういった結果にはならなかったと思います。二度とこういう事の無いよう気を引き締めます》というもので、お笑いコンビ・ニッポンの社長の辻が投稿したものだった。

 すると辻は、阪神が負けるたびに「敗因は僕です」ツイートを投稿。「コンビニで自分のビニール傘がわからなくなり、なんとなく一番綺麗な傘を選んで帰った」から、「バイト先で『面白い事やって』と言われるのが嫌で構成作家だと嘘をついて働いていた」から…など、毎回負けた理由の新ネタをアップし続け、タイガースの試合後に検索する人が続出する事態に。これにはネット上も《もうこのツイートが原因で負けてるとしか思えない》《阪神ファンなのに連敗止まってほしくない気持ちが芽生えてマズい》《連敗をこんなに楽しくしてくれる辻さんは神》など、不謹慎にも連敗を楽しむようなコメントが続出したのだ。さらには、

「この『敗因は僕です』を真似してツイートする人が後を絶ちません。他チームのファンが『ライオンズが負けました。敗因は僕です』とやるだけでなく、競馬のGⅠが荒れると『エフフォーリアは9着でした。敗因は僕です』など、他の競技にも辻さんのツイートスタイルが浸透してしまったんです」(前出・エンタメ誌ライター)

 阪神ファンのどんよりムードを和らげたタイガースファン歴25年の辻には、球団から感謝の声があってもおかしくないかもしれない。

(飯野さつき)

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