iPhone“マスク着けたままロック解除可能”で「劇的に使いやすい」は本当か

 Appleが3月15日に「iOS 15.4」をリリースし、このアップデートによりついにマスクを着用したまま「Face ID」をロック解除することが可能となった。コロナ禍に待望の機能が追加されたことで、日本だけ低調な売り上げと言われるiPhone13シリーズの逆襲となるのだろうか?

「これまでiPhoneのFace IDはマスクをしたまま解除することができず、マスクを外すかパスコードを入力するしかありませんでした。マスクを半分だけ着けた状態で登録するという裏技的なものもありましたが、結局はそれほど精度は高くなく、鼻を出さないと解除できなかったのです。コロナ禍で外出時にはしっかりとマスクを着用する日本人にとっては非常に使い勝手の悪い状況になっていました」(ガジェットライター)

 なお、「マスク着用時Face ID」を使用できるのはiPhone12以降のみとなっているが、設定でオプションを有効にし、顔をカメラでスキャン(メガネをしている場合は外した状態とつけた状態の2度スキャンが必要)するだけで、マスクをしたままのロック解除が可能となる。新オプションの精度は上々のようで、ネット上では《マスクしたままでも問題なく解除できるし、これはFace IDの利便性上がりまくり》《これは待望のアップデート。マジで劇的にiPhoneが使いやすくなった》など歓喜の声があがっている。

「最新のiPhone13シリーズは世界中で大ヒットしていて、今年1月に発表されたAppleの2021年10~12月期の決算では四半期ベースで売上高や純利益が過去最高を更新するなど絶好調なんです。しかし、実はシェア率が世界トップでiPhone大好きの日本だけは前年同期比で売り上げが14%減とiPhone13シリーズの売り上げが低迷しています。なぜ日本でiPhone13シリーズが売れていないかといえば、マスクを着用したままFace IDが解除できない問題があったからに他なりません。その証拠に、いまだに指紋認証でロック解除可能なiPhone SE2がiPhone13シリーズよりも販売台数が多いですからね。しかし、マスク着用でも解除可能となれば、やはり最新機種が欲しいという人も多いでしょう。間もなく指紋認証を搭載したiPhone SE3が発売されますが、iPhone13シリーズが巻き返していく可能性は十分にあると思います」(前出・ガジェットライター)

 発売から半年が経つが、ここから売り上げ急増となるかもしれない。

(小林洋三)

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