発表間近か iPhone SE(第4世代)リーク情報で不評の理由

 日本人が最も愛するスマホとも言われる「iPhone SE」シリーズの最新版である“第4世代(SE4)”が、早ければ今月中に発売されると著名アナリストが明らかにしたことが話題となっている。機種に関するリーク情報も次々と飛び出してきているが、我々が求めるSEではなくなってしまっているかもしれない。

「2021年にMMD研究所が発表した調査データによると、国内でスマホを所有する18歳~69歳の約半数がiPhoneユーザーであり、そのうち2割弱がSEを利用していたことが分かっています。つまりは日本人のおよそ10人に1人がSEユーザーという驚愕の愛されぶりなのですが、SE4は24年発売予定から一時は発売中止説が流れるなど不透明な状況にありました。しかし、米Bloombergのマーク・ガーマン記者が突如としてSE4が来週中に発表され、今月末には発売される可能性が高いと明らかにしたのです」(フリーライター)

 発表間近ということで、SE4に関するリーク合戦も加熱している。それらの情報をまとめると、ベースは最新のiPhone16となるようで、本体の大きさもこれとほぼ同じでSE2やSE3に比べて大型化。また、SEシリーズの定番だったホームボタンは廃止され、顔認証のFace IDが採用される見通しとか。他にもUSB-C端子化されるなどの変更が加えられ、価格は7万円台後半から8万円台前半と予想されている。ただ、これにSEユーザーからは《これなら買い替える理由がないし、SE2を使い続けるか》といった失望の声も見られるのだ。

「SEシリーズ利用者は、iPhoneのエントリーモデルだから使用している人が多いと考えられます。ですから、持ちやすいサイズの小ささや、操作が単純で分かりやすい物理キーであるホームボタン、そして価格の安さが重要視されるのです。しかし、間もなく発表されるというSE4は基本的にはiPhone16の廉価版になる見込みで、これまでSEシリーズが持っていた魅力はほとんど削ぎ落とされてしまった印象です。果たして、これまで日本人はSEシリーズを溺愛してきましたが、これを手にするかどうか…」(ITジャーナリスト)

 SE3はSE2からの乗り換えが進まず、生産台数が大幅に減産されたが、リーク情報が正しければSE4はもっと売れない機種になってしまうかもしれない?

(小林洋三)

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