「プーチンを排除せよ」アメリカが特命部隊を極秘配備【2】「タイガーチーム」を緊急編成

 この軍事戦略専門家によれば、タイガーチームの緊急編成に至った経緯はこうだ。

 米情報筋がウクライナ国境付近へのロシア軍部隊の集結を確認したのは、昨年3月のこと。その後、部隊は撤収したが、昨年10月、再び部隊の集結を確認。翌11月、バーンズCIA長官がモスクワを訪問し、ロシア側との会談で強く自制を促した。だが説得工作は不調に終わり、バーンズ長官の帰国直後、タイガーチームが緊急編成されるに至ったのである。

「ただし、この時点ではまだ、プーチン排除作戦は俎上にはありませんでした。ところが今年2月24日の軍事侵攻を目の当たりにして、バイデンはプーチン排除を真剣に考え始めた。とりわけ侵攻開始後、プーチンを巡って浮上してきた2つの危機的なファクターが、バイデンをして作戦の正式発令を決断させたと聞いています」(軍事戦略専門家)

 このうち第1のファクターは「核の使用」をチラつかせての恫喝である。中でも「抑止力を特別警戒態勢に移行する」とのプーチン発言は、バイデン大統領の目には「一線を越えた暴挙」に映ったという。

 この点については、同じく米情報筋の内情に詳しい日本の軍事アナリストも次のように指摘する。

「この場合の『抑止力』がICBM(大陸間弾道ミサイル)などに搭載される戦略核による抑止力を指していることは明白です。つまり、経済制裁をはじめとしてロシアへの圧力を強める西側諸国に対し、戦略核で報復するとのメッセージです。とすれば当然、戦術核を使用した、ウクライナでの限定的な核攻撃も視野に入っているはずです。そこで『常軌を逸した賭けを阻止するには、プーチン排除しかない』との結論に至ったのです」

 第2のファクターは、プーチン大統領の「心身状態」だったという。

「実は軍事侵攻の開始以降、CIAをはじめとするインテリジェントセクターがプーチンの精神状態に関する分析作業を加速させています。その結論は『プーチンは戦局に対する焦燥感、側近らへの不信感などから正気を失いつつある』という、バイデンの心胆を寒からしめるものでした。実際、獅子身中の虫を警戒するプーチンには今、曲がりなりにも信頼できると考える側近ですら、わずか数人しか存在していないという情報も上がってきているのです」(軍事戦略専門家)

 加えてプーチン大統領には、パーキンソン病の疑いも浮上してきている。

*「週刊アサヒ芸能」3月17日号より。【3】につづく

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