「パーキンソン病説は英国の大衆日刊紙『ザ・サン』も伝えていますが、これは根本的な治療法がない難病です。症状としては静止時振戦、無動、筋強剛、姿勢反射障害などの運動症状のほか、精神症状、認知障害、睡眠障害、自律神経失調といった非運動症状を主な特徴としています。すでに静止時振戦の兆候が見られるとされる病状がさらに進行した場合、うつや不安、幻覚や錯覚や妄想といった危機的な精神症状が強く現れてくる懸念があるのです」(軍事アナリスト)
すでに正気を失いつつある超大国のリーダーが、さらに不安や幻覚や妄想に駆られる形で、戦術核や戦略核の発射ボタンに手をかける─。まさに人類の存亡にかかわる危機が今、世界を覆い始めているのだ。
ならばバイデン大統領率いるタイガーチームは、どのような方法でプーチン排除を考えているのか。この点について、軍事戦略専門家は、
「バイデンが直接、ロシアに工作部隊を送り込むわけではありません」
とした上で、マル秘作戦の手順を明かす。
「これには2段階の作戦が準備されています。第1の作戦は、CIAが長い歳月をかけてクレムリン(ロシア大統領府)内やロシア軍内に送り込んで築き上げてきた『エージェント』と呼ばれる複数の協力者、それもプーチン政権を支えてきた複数のスパイらによる特命部隊を決起させる。軍事クーデターによってプーチンを幽閉し、政権を転覆させるという内部崩壊計画です。この場合、プーチンにとって最悪のシナリオ、すなわち戦争犯罪人として公開の場で斬首刑や絞首刑に処せられるという末路も考えられます」
実はトランプ政権が誕生した16年の米大統領選挙では、プーチン大統領と蜜月関係にあったトランプ候補の行動にCIAは危機感を抱いた。そこで秘かにクレムリン内の協力者のひとりだったオレグ・スモレンコフ氏から、プーチン大統領の執務室のデスクにある文書を含めた、さまざまな機密情報を得ていたという事実もある。翌年、スパイ行為の発覚を恐れたスモレンコフ氏は家族ともども米国に逃れたが、このようにCIAによるエージェント工作は文字通り、プーチン大統領の息がかかる側近にまで深く及んでいるのだ。
しかしクーデターによる内部崩壊作戦の遂行には、それ相応の時間がかかる。そこで準備されているのが、第2の作戦だ。軍事戦略専門家に、把握したその全貌を語ってもらおう。
「正気を失ったプーチンが核兵器の発射ボタンを押してしまえば、万事休すとなります。そこでバイデンは、第1作戦が想定以上に長引いた場合、あるいは不調や不発に終わった場合に備え、クレムリン内やロシア軍内の協力者に直接、プーチンを暗殺させるつもりでいます。これは万策尽きた際の最終手段ですから狙撃、毒殺、あるいは変死工作など、方法としては『何でもあり』になると聞いています」
事実、多くのロシアウォッチャーらの情報を総合すると、クレムリンやロシア軍内の協力者が第1作戦や第2作戦に動く素地は醸成されつつあるというのだ。
*「週刊アサヒ芸能」3月17日号より。【4】につづく