あの俳優とは大違い!? 阿部寛、モノマネ芸人とのコラボで際立った「度量」

「スタジオに阿部寛が2人!?」

 こんなコピーで大物俳優をイジり倒したのは1月14日放送の「ラヴィット!」(TBS系)。1月16日にスタートする日曜劇場「DCU」で主演を務める阿部寛が番宣のために生出演したのだが、そこにはお笑いコンビ・ラパルフェの都留拓也が…。都留といえば、かねてからバラエティーで阿部寛のモノマネ芸を披露し、特に21年4月クールに「ドラゴン桜」が放送されて以降は、劇中の名セリフ「バカとブスこそ東大に行け」で笑いを取っていた。

 番組開始から1時間、ようやく対面することになった本家・阿部寛とニセ阿部寛。MCの麒麟・川島明が「都留くんの存在は知ってましたか?」と振ると、阿部は「はい、知ってます」と大人の対応を見せつつも、その仕上がり具合を尋ねられると、

「ちょくちょく見てましたけど、ヒゲが強調しすぎだと…」

 こんな意見を述べ、モノマネをしてもいいのかどうかという質問には笑顔で「はい、大丈夫です」と答えた。
 
「今回の放送は『ラヴィット!』視聴者の間でも“神回”と認知されています。都留さんが人気チェーン・鳥貴族の美味しいメニューを当てる際に、『何言ってるかわからない』と川島さんがツッコミ。それに乗じて阿部さんが『ちょっともう少し滑舌よく…』と注意しようとしたところ、噛んでしまって、スタジオは爆笑の渦でした」(テレビ誌ライター)

 この“そっくりコラボ”はネット上でも話題となり、《阿部寛さん心が広い》《これはモノマネ公認と取っていいでしょ》など、奇跡のコラボに称賛の声があがっていた。

 番組のラストで感想を求められた阿部は「楽しかったです!」と即答。対する都留は「ドラゴン桜2」のバブル再びとばかりに、「バンバン名言作っていただいて。阿部さんがもうちょっと売れていただければと…」と語れば、阿部も笑うしかなかったようだ。

「和気あいあいとしたムードとは対照的に、思い起こされるのがモノマネ芸人・山本高広さんをめぐる報道。織田裕二さんのモノマネでブレイクしましたが、その後、織田さんの所属事務所が人格権や肖像権の侵害として、テレビ各局に対し、無断でモノマネをする行為に釘をさしたとか。報道以降、織田裕二さんのモノマネをテレビで見る機会は激減しました。そう考えると、いっそう阿部寛さんの大人の対応が際立つ形となりますね」(芸能記者)

 一時は低視聴率が懸念された「ラヴィット!」だが、ゴールデン枠ではなかなか拝めない攻めた企画で固定ファンは確実に増えつつあるようだ。

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