「ヨギボー」、日本代理店が米本社買収に「大丈夫?」と懸念の声が出るワケ

「人をダメにする」のキャッチフレーズで人気のビーズソファ「Yogibo(ヨギボー)」の輸入販売を手掛けるウェブシャークは1月13日、米国の本社であるYogibo LLCを買収したと発表したが、これにネットがザワついている。

「ヨギボーは創業者のエヤル・レヴィー氏が妊娠中の妻のため、うつ伏せに寝ても楽になれるビーズソファを開発したことがきっかけで2004年に誕生し、14年11月にウェブシャークが日本総代理店となる契約を締結。国内で80店舗以上を展開するなど、売上を伸ばしてきました。今回のウェブシャークによる買収はYogibo LLC側から打診があり、21年12月30日までに全株式を取得して完了したといいます。なお、その買収額は公開されていません」(社会部記者)

 販売代理店が本社を買収するという非常に珍しいケースに、ネット上では《すごい下剋上。ヨギボーの日本代理店は優秀なのか》《アメリカの企業を日本企業が買収するなんて格好いい》など絶賛する声が上がる一方で、《類似品が数多くあるので吉と出るか凶と出るか…》《アメリカの現経営陣が事業を見切ったようにも見えるが》《これからも大幅な伸び代があるのなら打診しないと思うんだけど、ババを掴まされたと考えるのは早計か?》などと厳しい指摘も少なくない。

「ヨギボーは20年に注目を集めると、人気ガールズグループNiziUを宣伝に起用したことでも話題となりました。さらにコロナ禍で在宅時間が増えたこともあって大きく売上を伸ばしており、ウェブシャークの今期の売上高は230億を超えるとも予想されていますから、チャンスがあるなら当然、買収に動くでしょうね。ただ、指摘されているように最近では『無印良品』などライバルも多く、国内の売上も今の調子が続くかは疑問。日本でヒットしたからといって世界で受け入れられるかは不透明のため、決して簡単な挑戦でないことは間違いないでしょう」(経済評論家)

 ウェブシャークはヨギボーを世界的ヒット商品にできるか。

(小林洋三)

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