「憲法違反だ!」神戸・三木谷会長が日本代表選手の“14日隔離”に大激怒

 サッカーJリーグ・ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長が1月12日、自身のツイッターアカウントを更新し、日本代表選手に義務付けられた試合後14日間の隔離に「話にならん」と猛烈に憤っている。

 FW大迫勇也やFW武藤嘉紀、DF酒井高徳など、日本代表クラスのメンバーを数多く抱える神戸の会長という立場である三木谷氏はこの日、「日本で行われる代表戦に出た選手は2週間隔離しろと『政府』と『協会』から来た。移動の自由、人権、営業権の侵害だ。海外から来た選手は即練習で、戻って海外で即プレー。頭おかしんじゃないの?」とツイート。

 三木谷氏は「そもそも給与もこちらが払ってるのに、代表に出して拘束。話にならん」と一蹴。さらに、「そもそも政府に日本にいる人間がサッカーの代表戦に出たというだけで、行動を制限する法律的な権利はないと思う。裁量行政の濫用だ」と指摘すると、とあるユーザーから届いた「憲法です! 公共の利益が優先です」とのリプライには、「何度もPCR testをして入国を認めた選手と試合。重症化しにくいオミクロンが主流。国民の80%以上がワクチン接種済み。なんの公益??これは明らかに憲法違反だと俺は思う」と反論した。

 なお、日本代表は今月27日にW杯最終予選の中国戦、2月1日にもサウジアラビア戦を予定。一方で、2022年度のJリーグ開幕も2月19日に控えており、今回の隔離ルールが実施された場合、ヴィッセル神戸は主力選手を欠いた状態で強化トレーニングに臨むことになる。

「その後のツイートでも、三木谷氏はワクチン接種による重症化率の低下などを指摘し、“ウィズコロナ”の必要性を主張。『重症化リスクの低いオミクロン』株が蔓延していることを強調し、政府・協会からの隔離要請に対する不満を綴っています。この一連のツイートには『三木谷氏の言う通りです。隔離するのではなく、PCR検査をすれば済むこと。その検査で、陽性の者だけ隔離すればいい』『神戸ファンじゃないけど、三木谷さんの意見に激しく同意。協会に直接言ってほしい』『国外で行われる試合ならまだしも国内の試合。本当に意味不明。開幕に向けて準備しなきゃいけない状態で日本から出てないのに14日間隔離って笑っちゃう』『選手を代表に派遣してるクラブからしたらもはや罰ゲーム』などと同調する声が大半に。また、現代表の森保一監督は海外組の選手を重視する傾向が強く、国内組の選手は招集されるもののピッチに立たず、ベンチで終わるケースも少なくありません。プレーもさせてもらえず、招集だけされて、その後は14日間の隔離を強いられるのであれば、もはや代表への選手派遣を拒否するJクラブが出てきてもおかしくないでしょう」(スポーツライター)

 高給取りの一流プレーヤーを多く擁するヴィッセル神戸だけに、Jリーグ開幕直前に課される隔離ルールには、ひと言物申したくなる気持ちも致し方ないところだろう。

(木村慎吾)

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