W杯日本代表「死の組」でも決勝進出の可能性は27%! 海外メディアの評価が面白い

 11月20日に開幕したサッカーW杯カタール大会は連日熱戦が繰り広げられている。開幕戦となったカタール対エクアドルは、22回を数えるW杯の歴史で初めて開催国が初戦で敗れるという波乱の幕開けとなった。

 日本代表の決勝トーナメント進出に期待がかかるところだが、データサイト「Opta」が算出した予想によれば、日本代表の決勝トーナメント進出の可能性は26.85%。ドイツやスペインら強豪と同じグループに属している割には、悪くない数字が示されている。では、海外メディアは日本代表をどう評価しているのだろうか?

 日本の対戦国であるスペインの「マルカ紙」は「日本代表は巧みなボール回しとスピードある選手も多く、ポゼッションや連係にも優れている」と評価。その一方で、セットプレーとフィジカルの弱さを指摘している。そして、もう一方のライバルであるドイツのメディア「スカイ」は、「ドイツやスペインの存在により、敗退の可能性は高い」としながらも、「現在の日本代表は、主要大会であからさまなアウトサイダーとして見られることはない」との見方を示し、「グループEで波乱を起こす可能性はあるだろう」と警戒した。

 また、英「デイリー・ミラー紙」は「長年、才能ある選手を数多く抱えて、それは今も変わらない」と日本代表を評価。特に南野拓実(ASモナコ)、冨安健洋(アーセナル)、三笘薫(ブライトン)、久保建英(レアル・ソシエダ)の4人の名前を挙げ、「見るべき選手」だと絶賛している。そして、米「CBS Sports」と伊「スカイTG24」の2つのメディアは「死のグループでサプライズを起こす可能性のあるチーム」といずれも高い評価をしている。

「前回大会で日本代表はベスト16で敗退したものの、初戦でハメス・ロドリゲス擁するコロンビア代表を破ると、優勝候補の一角に挙げられていたベルギーを追い込む活躍を見せたことも今回大会の評価に繋がっているとみられます。実際に海外でも名の通った選手も多いですし、客観的に見てもハマれば面白い存在になることは間違いないと思います」(サッカーライター)

 なお、日本代表は過去6大会でグループリーグ突破と敗退を交互に繰り返しており、今回は順番でいえば敗退となるが果たして‥‥。

(小林洋三)

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