パリ五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジア杯カタール大会。4月22日に行われたグループステージ最終戦、日本代表は韓国と対戦して0対1で敗れた。パリ五輪に出場するためには、4月25日から始まる決勝トーナメントで最低でもベスト4に入らなければならない。
敗戦から一夜明けた23日、元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏が赤坂御苑で行われた「春の園遊会」に出席。天皇皇后両陛下と歓談する模様が、TBS・CBC系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」で紹介されたのだが、川淵氏の発言が物議を醸している。
昨年行われたバスケットワールドカップについて言葉を交わした川淵氏は「今八村塁がNBAで大活躍してますから。今度のオリンピックも彼が出たいと言ってるらしいんでね」と発言。「公に言っちゃまずいかもしれませんが…」と自身の発言を諫めつつ、こう続けた。
「今度のパリオリンピックも結構、バスケットがんばってくれると…。サッカー、昨日はちょっと予選…、次のオマーン戦でがんばれば出場できると思いますけども、それなりにがんばっております」
川淵氏の「オマーン戦」という発言に、SNSは即座に反応。《次はオマーン違う!》《元会長!カタール戦です》《天皇陛下に何てことを…》《川淵さんが園遊会でウソを言ってしまう》などと間違いを指摘するコメントがあふれた。
「4月25日のトーナメント準々決勝であたるのは開催国のカタールです。予選リーグではヨルダンとインドネシアを破り、1位突破を果たしました。日本は中2日で試合をするのに対して、カタールは中3日の休養日があります。おまけに完全ホームですからね。日本にとっては破れた瞬間に、五輪出場への道が断たれることになります。絶対に負けられない相手チームの名前を間違えるとは思いもしませんでした。なお、カメラはやや遠めから撮影しているものの、音声がハッキリと聞こえたことについて、『ゴゴスマ』のスタジオでは専門家が『ピンマイクがついている』と説明。川淵さんのオマーン発言について訂正することはありませんでした」(メディア誌ライター)
なお、オマーンはU-23アジア杯の予選で敗退し、トーナメントはおろかグループステージにも出場していない。五輪への切符をかけたカタールとの一戦に声援を送りたい。