立浪ドラゴンズは「すでに“ポスト又吉”を獲得済み」の怪情報

 中日のタフネスリリーバーの後継者は、育成枠で獲得した投手かもしれない。

 2021年は66試合に登板、通算400試合を投げた又吉克樹投手が、フリーエージェントで福岡ソフトバンクホークスに移籍してしまった。

「人的補償を求めるのは間違いないが、若手野手になるとの情報も交錯しています」(地元メディア)

 又吉の後継者となるセットアッパーは必須だが、そのタイプに固執せず、若い投手を獲得すべきとの意見も聞かれた。人的補償の情報が錯綜するのは、投打ともに人材難のチーム状況を表しているからかもしれない。

 しかし、別の評価も聞かれた。中日はすでに「ポスト又吉」となりうる右のサイドスロー投手の補強に成功していたのだ。それも、NPB各球団との争奪戦を制して——。

「中日はドラフト会議で唯一、育成選手のドラフトを棄権しました。理由は1カ月後にわかったんですが…」(球界関係者)

 キューバ代表の右サイドスロー投手、フランク・アルバレスと、同U-23の主軸バッター、ギジェルモ・ガルシア外野手の獲得に成功したのだ。両キューバ選手の中日入りが報じられたのは11月13日。どのメディアも「両選手が中日と育成契約を交わした」と事実関係を伝える程度だったが、

「キューバの国内リーグに残った選手のなかで、アルバレスは将来を嘱望された逸材。ガルシアは昨年のポストシーズンマッチで打率4割強、U-23チームでは主将も務めています。NPBの他の球団も獲得に動いたんですが、両選手とも中日に決まりました。ドラフト会議が行われていた時点で、中日は内々にその知らせを受けていたのかもしれません」(同)

 契約は育成だが、来シーズンを23歳で迎えるアルバレスは早期の支配下登録もあり得るという。サイドハンドから平均150キロの速球を投げ込み、持ち球は2種類のスライダーとチェンジアップ。21歳のガルシアも日本のピッチャーに慣れれば、即一軍と評価されている。

「中日は慢性的な経営難にあるとも言われていますが、今年の育成選手の指名を見送ったのは、それを逆手に少数精鋭に方向転換したからかもしれません」(地元メディア)

 又吉とタイプが似ているアルバレスの獲得が、人的補償の選考にも影響を与えそうだ。

(スポーツライター・飯山満)

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