米ブルームバーグはNetflixの内部資料を入手し、韓国制作の大ヒットドラマ「イカゲーム」が9億ドル(約1030億円)の価値を生み出すと見積もられていると報じた。これにネット上では《なぜ日本からこういう作品が出てこない》と羨望の声が上がっている。
「イカゲーム」は韓国制作ドラマとして初めて、アメリカを含む全世界のNetflixランキングで1位を記録するなど快進撃を続けていて、10月13日にはNetflixの公式Twitterが、同作の視聴者数が9月17日の配信開始から27日間で1億1100万人に達したと発表。アメリカ制作のドラマ「ブリジャートン家」が持っていた28日間で8200万人視聴を塗り替え、歴代ナンバーワンヒットになったことが明らかになっている。
なお、「イカゲーム」は多額の借金を抱えた人々が賞金を掛けて危険なゲームに参加するというストーリーだが、これを聞いて日本の漫画「賭博黙示録カイジ」が浮かんだ人もいるだろうが、実はファン・ドンヒョク監督は「カイジ」を読んで「イカゲーム」の構想を思いついたことをインタビューでも明かしているのだ。
「カイジ」や映画「バトル・ロワイアル」「神さまの言うとおり」など登場人物が死を伴う危険なゲームに巻き込まれる作品は“デスゲーム”と言われ、日本発祥ともされているため、ネット上では《また日本のお家芸が韓国に持っていかれた。なぜ日本から世界的ヒットが出ないんだ》《日本には素晴らしい作品が数多くあるが、それを世界に発信するのは韓国の方が上手》といった意見も。
「世界的な企業となった韓国のサムスンはもともと日本企業の技術力を吸い上げて成長しましたし、世界を席巻するBTSら韓流アイドルはもともと日本のジャニーズアイドルを手本としていたと言われていますから、今回の『イカゲーム』もしかり、韓国に日本のいいとこ取りをされていると感じている人も多いのかもしれません。ただ、これを韓国のパクりだと批判しているだけでは、どんどん韓国に先をいかれてしまうでしょうね」(エンタメ誌ライター)
韓国の世界に発信する能力などは日本も見習うべきところがあるだろう。
(小林洋三)