任天堂は10月8日に家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の上級モデルともいえる新型を発売。早くもフリマサイトでは転売が横行しているが、ほとんど売れていないことから早くも値崩れが起きており、《転売ヤーが爆死しそう》と揶揄する声もあがっている。
「スイッチの新型は有機ELディスプレーを採用し、画面サイズも通常モデルの6.2インチから7インチに広がり、視認性が向上したのが一番大きな特徴です。また、スピーカーの改良によって音質も上がり、本体の記憶容量も通常モデルの2倍にグレードアップされたほか、ドックに有線LAN端子を搭載するなど、ゲームファンには嬉しい改良が加えられています」(ゲーム誌ライター)
スイッチの新型の登場はかなり前からウワサされていたため、待望の登場に多くの販売店では抽選販売を導入するなど転売対策をおこなっていた。しかし、どこから入手したのか発売日である8日にはすでにフリマサイトで数多くの新型が売り出されており、高いものでは6万円以上に設定されるなど、定価の3万7980円の2倍近い値段のものもある。
「しかし、予想以上に新型の供給量が多かったとみられ、また新型も通常モデルも遊べるソフトに違いはないことから、転売での売れ行きはよろしくない様子。そのため、すでに新型を4万円台に値下げする転売ヤーが相次いでいるのです。もし転売ヤーが新型を定価で買っていた場合、手数料や送料を考慮した場合4万4000円以下で転売すると赤字になると見られています。実は、新型の発売によって通常モデルの在庫を抱えていた転売ヤーがここ最近、通常モデルを10個セットなどにして割引価格で投げ売りする事態となっていましたから、通常モデルでも新型でも痛い目を見ている転売ヤーは少なくないかもしれませんね」(前出・ゲーム誌ライター)
いずれにせよ、これをきっかけに少しでも転売ヤーが減ることを祈るばかり。
(小林洋三)