今週末に行われるオークスは、ノーザンダンサー系の馬に注目。中でもデインヒルの血を持つ馬が走りやすいレースです。
例年、ほぼ全馬が2400メートルを初めて経験するため、ゆったりとした流れで追走して、直線で抜け出す脚の勝負でデインヒルの血が生きるのでしょう。
過去5年の当レースにて、父サンデーサイレンス系で馬券になった馬の10頭中8頭は、母父がノーザンダンサー系(大系統)、または欧州型でした。
去年、馬券にはなれませんでしたが、11番人気の2桁人気ながら4着に健闘したレッドサクヤは、母父が欧州型ノーザンダンサー系のデインヒル。あらためてオークスへの相性のよさを示しました。
一昨年は1着ソウルスターリングが父フランケル、2着モズカッチャンが父ハービンジャー。いずれもノーザンダンサー系で、デインヒルの血を持つ種牡馬です。そして9番人気で4着したディアドラも、デインヒル系のハービンジャー産駒でした。
さらに、16年に10番人気で4着だったジェラシーも、同じくハービンジャー産駒。14年に17番人気で4着したニシノアカツキも父がオペラハウスで、ノーザンダンサー系です。
なお、全出走馬の血統、系統(ノーザンダンサーなどの検索)は亀谷ホームページにて全て無料で知ることができますので、ご参照ください。
また、「前走2000メートル組」で「前走の上がり順位が3位以内」の馬も当レースでは有利。桜花賞組が800メートルの距離延長に対して、2000メートル組は400メートルの距離延長で済むのは大きいのです。
このパターンに該当するディープインパクト産駒は、過去4頭出走して3頭が3着以内に入っています。
今年の出走予定馬でみると、ラヴズオンリーユーは、前走2000メートルの忘れな草賞を上がり最速で勝ったディープインパクト産駒。母父はノーザンダンサー系です。
シャドウディーヴァは、母父がノーザンダンサー系で、デインヒルの血を持つダンジリ。管理する斎藤誠厩舎は14年、シャドウディーヴァの父と同じハーツクライ産駒のヌーヴォレコルトでオークスを優勝した実績もあります。前走は2000メートルのフローラSで上がり2位を記録。オークスで有利なパターンです。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。