悲願の金メダルに向けて熱戦を繰り広げた侍ジャパン。指揮官・稲葉篤紀監督の契約期間は東京五輪後までとなっているが、気になるのはその後の去就だ。球界では、北海道日本ハムの次期監督が有力視されているという。
「五輪が昨年行われていれば栗山監督は昨シーズン限りで勇退。次期監督に稲葉氏が就任するのが当初のシナリオだったと言われています。しかし、五輪開催が1年延期したことで予定が崩れてしまったわけです」(スポーツ紙記者)
実際、球団側は栗山監督との契約期間は今シーズン終了後までの1年延長と発表しており、暫定措置と見れなくもない。
「稲葉氏が就任すれば、北海道移転後の球団にとって初のOB監督ですし、現役時代には06年の日本一を含む4度のリーグ優勝を経験した立役者。特にチームはここ数年低迷を続けており、新しい指揮官を望むファンも少なくありません」(同)
稲葉新監督誕生となれば大きな話題になるのは間違いないが、これが実現すれば別の〝大物OB〟がスタッフとしてチームに加わる可能性があるという。
「新庄剛志氏です。彼が日ハムに在籍していた04~06年、稲葉氏と野球解説者の森本稀哲氏とともに、12球団最強の外野陣として恐れられていました。奔放な言動やキャラとは裏腹に実はかなりの理論派。また、人には見せませんでしたがチームでも屈指の練習量を誇っていた。稲葉氏自身、現役時代に影響を受けた人物のひとりに新庄氏の名前を挙げています」(同)
その卓越した守備力は「イチローよりも上」と評価する球界関係者も多い。しかも、最近では本人も指導者に興味を持っていることを認めるコメントもしている。
特に北海道日本ハムは2023年に新球場が誕生する予定。レジェンドたちが監督やコーチとして復帰すれば、かつてのようにチームもきっと盛り上がるはずだ。