選手村の外国人選手“飲酒どんちゃん騒ぎ” 組織委の対応に「甘すぎる!」の声

 8月3日、東京五輪・パラリンピック組織委員会は、東京・晴海の五輪選手村で起きた複数の外国人選手による飲酒騒動について、かかわった選手が所属する各国・地域の五輪委員会(NOC)に厳しく注意したことを明らかにしたが、《組織委員会は舐められている》といった厳しい声が相次いでいる。

 騒動が起きたのは7月30日の夜から31日未明にかけてで、複数の国の選手が大人数で集まって飲酒が禁じられている選手村の屋外共有スペースで酒を飲み、マスクを外して大声で騒いでいたという。そこで騒ぎを聞きつけた関係者が警察に通報。しかし警視庁月島署の署員が駆けつけた時には、選手たちはすでに姿を消していたのだとか。

 組織委員会は、飲酒をしていた選手が所属する7~8のNOCに対して注意喚起をして1つのNOCからは謝罪文が提出されたとしており、すでに競技が終わった選手は帰国させたとの報告もあったと説明している。

 ただ、これにネット上では《国民が自粛しているのに選手村ではどんちゃん騒ぎ。禁止行為をしたのに注意するだけで実質何もできない。さすがに舐められすぎじゃないか?》《警察が到着した時に選手はいなかったって、選手村の警備体制はどうなってるのか。簡単に逃げられるとかも信じられない》など批判が殺到している。

「また、選手村で連日野外パーティーが開かれているという一部報道について組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは、『(騒動があった)翌日以降も集まりはあったが、大声で飲酒するなど、措置が必要な状況はなかった』と否定しています。しかし、この説明では、”大声で飲酒はしていないが、野外の共有スペースに集まって飲酒している選手はいる”とも解釈できますよね。国民感情を考えるのであれば、全NOCに共有スペースでの選手・スタッフの飲酒は禁ずるように周知させる必要があるのではないでしょうか。これでは、組織委員会の対応が甘すぎるとの評価を受けても仕方がありません」(週刊誌記者)

 組織委の毅然とした対応は、アスリート全体のためにもなると思うのだが。

(小林洋三)

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