〈日本競泳女子史上初の2冠を達成しました。本当におめでとう、そして、ありがとう。皆様、テレビ観戦・応援ありがとうございます〉
7月28日夕方、小池百合子都知事(69)が自身のTwitterにて、東京五輪で競泳の大橋悠依選手が400メートル個人メドレーに続き200メートルでも金メダルを獲得した結果について、誰も頼んでいないのに報告した。この祝福ツイートに牙を剝いたのは東京都民たちだ。
〈メダル報告は報道がするから必要ないです〉
〈オリンピックよりコロナ対策をファーストにしろ〉
〈小池ペテン知事にとってオリンピックはコロナ感染をごまかす道具〉
など、コメント欄はまさに集中砲火の有様に。
社会部記者が解説する。
「最近の小池都知事は、都庁を出る際にも記者などの呼び止めにはだんまりを決め込むなど、コロナ感染拡大を追及されることを恐れて逃げまくっている。一方、Twitterでは、日本選手がメダルを獲得するたびに薄っぺらなツイートを繰り返すばかりなんです」
この日は、都内での新規感染者が初めて3000人を超えたこともあり、都知事への恨み節が特に多数書き込まれた。この前日の会見では、
「1人暮らしの方々などは自宅もある種、病床のような形でやっていただくことが、病床の確保にもつながる」
などと、独居老人を見放すかのような冷徹さを見せており〈世界一無責任な発言〉と、批判の炎はさらに勢いを増すばかりだ。
小池都政を監視し続けているジャーナリストの横田一氏が断罪する。
「6月には都の医師会から東京五輪に関し、開催期間中に医療機関が逼迫した場合には五輪中止を求める意見書が提出されている。ところが、小池都知事はその意見書を官邸に届けることなく、都議選直前に休養。まさにタヌキ寝入りを決め込む職務怠慢の結果、現在の異常な感染拡大を招いているわけです。もはや、小池都知事が本気でコロナ対策に取り組んでいるとは思えない。菅内閣と手を結んで五輪を開催し、その功名で国政に返り咲こうという自身の野望しか見えてきませんね」
メダルラッシュ便乗での国政復帰は許されない。
*「週刊アサヒ芸能」8月12・19日号より