選手村で不満爆発! パリ五輪の「持続可能性」を重視し過ぎたドタバタ劇

 パリ五輪の選手村で、ラグビー7人制男子の日本代表選手が盗難被害に遭っていた。

 地元メディアによると、ラグビー日本代表選手は7月19~21日の外出中に部屋から結婚指輪やネックレス、現金、合わせて3000ユーロ(約50万円)相当を盗まれ、28日に警察に被害届を出したという。

「開会式前日には、オーストラリアのホッケーチームのコーチが部屋からクレジットカードを盗まれ、900ユーロ(約15万円)を不正利用される被害もありました。選手村に選手とコーチら約1万4000人が滞在するなか、他国の選手団でもこうした窃盗被害が相次いでおり、盗難5件を含めて8件の被害届が出ているという。選手村では選手が生活するスペースに防犯カメラが設置されていないという話。警察はそれぞれについて捜査中といいますが、それでは犯人を捕まえるのは難しいでしょうね」(夕刊紙記者)

 選手村では窃盗被害のほかにも選手たちからブーイングが飛び交っている。

「選手村の食事について『選手が求めるメニューや量ではない』とのクレームが出て、イギリスは自前でシェフを招いたといいます。今大会は炭素排出を減らすため、選手団に肉より野菜中心のメニューを提供しており、それが不評のようです。このような苦情を受け、運営側は追加で大量の卵や肉を調達するなど対応を取っています」(スポーツライター)

 開幕前には、やはり環境に配慮ということで、選手村にはエアコンを設置せず、各国が自前でエアコンを調達したことが話題に。さらに選手村から競技会場まで運行するシャトルバスに関しても、移動時間が長い上に空調設備が整っていないとの不満が出ていると伝えられている。サステナビリティと選手のコンディションづくりの両立が難しいのはわかるが、選手村の治安ぐらいはしっかりしてほしいものだ。

(鈴木十朗)

スポーツ