アレルギーも解消?キユーピーが大豆を使った“代替卵”開発で広がる期待

 マヨネーズでお馴染みのキユーピーは6月10日、大豆を原料とした卵不使用の代替卵商品「HOBOTAMA(ほぼたま)」を今月30日に発売すると発表した。代替卵を商品化するのは国内メーカーとしては初めてであり、卵アレルギーがある人でも食べられるとあって、ネット上では称賛が相次いでいる。

「『HOBOTAMA』はスクランブルエッグのような見た目と食感、味わいを再現した商品で、ファーストフード店やホテルなどでの使用が見込まれる業務用となっています。今のところ一般向けの販売は検討中だそうですが、価格は卵で作ったスクランブルエッグの約3倍になるというので、あまり一般利用には向かないかもしれません」(フードライター)

 卵アレルギーがある人にはもちろんのこと、ビーガンなどの菜食主義者や信仰する宗教によって卵を食べない人もいるので、代替卵は食の新たな可能性を広げてくれることから、ネット上では《アレルギー持ちには待望の商品。キユーピーの開発力には頭が下がる》《卵アレルギーの娘に初めて卵の味を教えられるかもしれない。どれだけ再現されているのか楽しみ》《新興企業じゃなくて、キユーピーというブランドがこういう商品を出してくれるのは安心出来る》など称賛や期待の声が多く見られた。

「現在はコロナ禍ということもあって健康志向も高まっているため、『HOBOTAMA』を使った商品が多く開発されるかもしれませんね。ちなみに、海外では米イート・ジャストが代替卵商品を販売しており、ビーガン人口の増加によって売上が好調。フェイクミートやフェイクエッグの他にフェイクフィッシュの開発も進み、代替化が加速しています。2030年には人口の増加や環境問題によってタンパク源となる肉や魚、卵などの供給が追いつかなくなると言われているため、植物性由来の代替商品が多く作られているのです」(同)

 代替卵のサンドイッチが登場する日も近い?

(小林洋三)

ライフ