マヨネーズまで…ステイホームの食卓を直撃する「値上げ」にウンザリ声

「マヨネーズでお馴染みのキユーピーが4月26日、食用油の価格高騰を受けて家庭用や業務用のマヨネーズなどを7月1日出荷分から価格を約2〜10%引き上げることを発表しました。これには理解を示す意見が多く見られるものの、じわりじわりと上がる物価には悲鳴に近い声もあがっていたのです」(ネットライター)

 同社は「食用油の原料である穀物の国際価格は、主産地の天候不順による減産の懸念、中国をはじめとした世界的な需要拡大により急激に上昇している」「全社を挙げて合理化と経費節減を推進してまいりましたが、企業努力だけでコスト上昇分を吸収することは極めて困難」としており、2013年7月以来、8年ぶりの値上げに踏み切ったとしている。
 
 家庭用で値上げの対象となるのは20商品で、「キユーピー マヨネーズ 450g」が378円から402円に、「キユーピーハーフ 400g」が370円から382円になる。
 
 これにネット上では、《理由が理由だしやむを得ないと思う。8年間値上げしなかった企業努力を評価したい》《ステルスじゃなく、こうやってちゃんと事前に値上げ理由と価格を提示してくれるのは好感が持てる》など好意的な意見が見られる一方で、《それにしても収入は増えないのに物価ばかりがじわじわと上がっていくな…》《切り詰めて切り詰めて生活しているけど、このまま物価が上がり続ければとても暮らしていけない》など切羽詰まった声も多く見られる。
 
「今年に入って電気、ガス、水道など公共料金は値上がりを続けており、4月1日からは総額表示の義務化にともない衣料品や外食など値上げを断行したところも多い。コロナ禍で給料は下がる一方、物価は上昇で、苦しい状況に追い込まれている人も少なくないでしょう。特におうち時間が増えたことで自宅で料理をする機会も圧倒的に増えていますから、マヨネーズなどの調味料の値上げは庶民にとって痛いことは間違いありません」(経済ジャーナリスト)

 今後もさらに物価の上昇は進みそうだ。
 
(小林洋三)

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