夏型“エアコン起因性”肺炎にご用心!久しぶりに使う前の賢い対策とは

 いよいよ梅雨が近づいてきた。夏前にエアコンの試運転をしようと考える人も多いはずだが、実はエアコンが原因で肺炎になる危険性があることをご存知だろうか。

「久しぶりのエアコンが“過敏性肺炎”のリスクになるのです」というのは生活情報誌ライター。

「カビなどを吸い込むことで生じるアレルギー性の肺疾患で、エアコンから出てくるカビやホコリなどによって気道がアレルギー反応を起こして、せきが続いたり、体がだるいといった風邪のような症状が出るのです。ひどい場合は入院を余儀なくされることもあるといいます」

 対策としては、しばらく使っていなかったエアコンは使用前に清掃すること、久しぶりに運転するとカビが吹き出す風に乗って部屋に充満してしまうので、つけ始めは窓を開けて換気しながら回すのがいいという。エアコンをつけはじめる時期に毎年のようにせきが出る人は、症状が出た時点で医療機関で受診したほうがいい。

 もうひとつ気をつけたいのが、エアコンによる火災だとか。エアコンを酷使する7月、8月はエアコンの火災が1年で最も多くなる時期だという。

「電源コードを継ぎ足している場合、途中で“ねじり接続”されていると、その部分が異常発熱して発火する危険性があります。室外機の周囲に可燃物を置いていて、水が入ったペットボトルが近くにあると、“虫眼鏡効果”で日光が一点に集中してしまい、それが可燃物に当たって燃えてしまったというケースも。また、エアコンを洗浄した際、洗浄液が内部にある電気部品に付着したまま使用してしまうと、ショートして火災につながる恐れがあるそうです」(同)

 久しぶりにエアコンを使う際には注意しておきたい。

(鈴木十朗)

ライフ