米国時間4日午前11時40分、ヘンリー王子とメーガン妃に第2子となる長女が誕生した。ところが、6日に行われた出産発表で明らかになった「リリベット・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザー」という赤ちゃん名前に、英王室関係者の間から猛批判の声が出ているという。
英王室に詳しいジャーナリストが語る。
「まず口火を切ったのが、『ヘンリー/ある王子の伝記』などの著者として知られる英王室作家アンジェラ・レビン氏です。7日、朝の情報番組『グッドモーニング ブリテン』(ITV)に出演した同氏によれば、『リリベット』という愛称は故フィリップ王配がエリザベス女王を呼ぶ際に用いていた、ごくプライベートなニックネームで、つまり、夫と妻だけの大切な呼び方だったというんです。息子のチャールズ皇太子さえ、使わなかったその愛称を、フィリップ王配が亡くなられて間もない時期に、しかも子供に命名するなとは、女王陛下に対して失礼極まりない、と。その発言が英メディアで配信され、大きな波乱を呼ぶことになったというわけです」
たしかに、リリベットはエリザベスの短縮形で、女王の父ジョージ6世はかつて「リリベットは私の誇り、マーガレット(エリザベス女王の妹)は私の喜び」と述べ、今年4月に逝去した夫のフィリップ殿下も、女王を愛情をこめて「リリベット」と呼んでいたことは、英国民なら誰もが知るところだ。
一方、ヘンリー王子はフィリップ王配の葬儀で、アン王女やエドワード王子から無視され、いたたまれなかったのか、女王の誕生日を前に米国に帰国、英国民から大ヒンシュクを買い、英国内では称号を返上させようとする署名運動も起きているほどだ。そんな状況の中で、なぜ、子供の名前にあえてエリザベス女王の愛称を使ったのか。
前出のジャーナリストが続ける。
「ヘンリー王子夫妻は昨年3月に王室を離脱し、現在は米国で暮らしていますが、その後もメディアに出て王室を批判するなど、英王室関係者との関係は最悪の状態。ただ、本人たちにすれば、さすがに、ここまで英国民から冷たい視線が注がれるとは想像していなかった。で、なんとか、女王に気に入られることで、この流れを変えたい。第2子命名には、そんな夫妻の思惑が見え隠れする、といった王室関係者の声もあります」
報道を受け、SNS上には、《赤ちゃんが生まれたという素敵なニュースなのに、親が自らお祝い気分を台無しにしてるような。リリベットちゃん、これから苦労するのかな》《唯一女王を「リリベット」と呼んでいたフィリップ王配の訃報や女王と王配の親しい間柄に土足で踏み込むような事、よくできたもんだね》《そもそも王室が嫌で離脱して行ったのだから、今更王室に関係のある名前付ける必要あります?》といった手厳しい声が続々。さらには、《リリベットちゃんを叱る時、メーガンはなんていうのかなぁ?》というコメントも。
ヘンリー王子は女王に対し、事前に「娘の名前を女王にちなんだものにしたい」と伝える一部メディアもあるが、むろん真相は不明のまま。はたして女王の心中はいかに……。
(灯倫太郎)