年内で一眼レフカメラの製造を終了することが明らかになったニコン。キヤノンと並ぶ海外でも人気・知名度のあるメーカーだけに衝撃を受けた人も多いはずだ。
しかし、これを好機と捉えているのはネット転売の愛好家たち。「生産終了後はプレミア化する可能性が十分ある」と語るのは、自ら転売ヤーとしても活動しているライター。以前からカメラは転売市場では需要のあるアイテムだそうで、仕入れ値は安くないが高値でさばけることから転売しやすいとか。
「カメラに特化した転売術のノウハウを教えるマニュアル本も出ており、生産中の製品でもレンズや周辺機器などを付けてオリジナルのセットにしても初心者やライトユーザーに売れます」(前出・ライター)
特に国内生産終了となるニコンの一眼レフは、多くのプロカメラマンやアマチュアカメラマンが愛用。特にカメラの場合、特定のメーカーに強い思い入れを持つユーザーも少なくないうえ、レンズの互換性などの問題から途中で違うメーカーのカメラに切り替える人は他の製品ほど多くないと言われている。
来年以降もタイなどの海外工場では製造を続けるため、急に市場から姿を消すことはないと見られているが国内流通量が減るのは必至。そこに目をつけているというわけだ。
「特に最上位機種のD6の市場価格は70万円以上、それに次ぐD5も50万円以上と超高額品。生産終了になった後に相場が10万円以上高騰すると見ている転売ヤーは多い。実際、中堅カメラメーカーのマミヤが製造を中止した後は、ネットで中古カメラ屋で価格が上昇。それと同じような現象が今回も起きると期待しています」(前出・ライター)
すでに仕入れに走っている転売ヤーもいるという。今後そうした動きがさらに強まると見られている。
(トシタカマサ)